中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


今季6度目ドロー

2011年7月3日 紙面から

 名古屋は、リーグ戦で過去6戦全勝の仙台に先制を許したが、後半に追いつき1−1で引き分けた。昨季王者の名古屋は8試合負けなしで勝ち点が21となった。仙台は勝ち点を25とした。首位の柏はC大阪に0−5で大敗し、勝ち点28のままだった。福岡は甲府を0−1で破り、開幕14試合目で初勝利。第2節は当初、3月12、13日に行われる予定だったが、3月11日に発生した東日本大震災の影響のため、7月に代替日程で組み込まれた。

◆名古屋1−1仙台

 最前線に残ったDF闘莉王のシュートはクロスバーに当たって真下に落ちた。昨年、何度も繰り返した劇的な光景。待ち構えたゴール裏から大きなため息が漏れた。同点で迎えた後半45分、あと数センチゴールに届かず、こぼれ球に反応したケネディのヘッドも、ゴールの上を力なく通り過ぎた。

 「最近、もうちょっとばっかりだな。惜しいじゃダメなんだよ」。追いついたとはいえ、勝ち点1に闘莉王は首を振る。「前半からずっとウチのペース。審判も全然ファウルを取ってくれないし」。内容が充実してきただけに、結果に結びつかない不満が口をついた。

 過去J1で6戦全勝の仙台相手にストイコビッチ監督は驚きの采配に出た。J1初先発から3試合連続ゴール中のMF磯村を外し、ブルザノビッチを先発起用。「私は監督として決断した。説明する必要はない。私の直感だ」

 直感は的中しかけた。前半10分、ケネディに送ったパスがビッグチャンスになったが、シュートは正面。一方で極端に運動量が少ないというリスクは、仙台が得意とするカウンターを、まともに受ける大きな要因となった。 

 指揮官が愛する同胞は「あそこが限界」と後半6分でお役御免。好意的に解釈すれば、ブルザノビッチを使わないという選択肢のない指揮官が、終盤に出して勝ち点を逃すより、最初に使い切って、終盤に勝負をかける策に変えたのだろう。代わって永井が登場すると、チームの活力は急上昇。後半20分に「ゴール前で、どフリーだった」と永井がケネディに送ったクロスからオウンゴールで同点。その後はロスタイムまで猛攻を続けた。逃げ切りに何度か失敗した後、追い込み型に作戦変更したが、たどりついたのは今季よく見た光景。優勝した昨年は3つしかなかった引き分けが、今季は早くも6度目となった。 (木本邦彦)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ