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仮想空間マルチ商法:開発のIT会社社長、詐欺容疑で再逮捕へ

 インターネット上の仮想都市への投資話で会員を集めた「ビズインターナショナル」(さいたま市)を巡る事件で埼玉県警は、仮想都市の開発を請け負っていたIT会社(東京都港区)社長、宮之内誠人容疑者(53)=金融商品取引法違反容疑で逮捕=を詐欺容疑で近く再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。100億円以上を集めた投資話は詐欺事件に発展する見通しとなった。

 ビズ社の社長(47)については「低機能のパソコンでも仮想都市に入れる」などと言って会員を集めたとして特定商取引法違反(不実の告知)容疑で立件する方針。

 捜査関係者によると、宮之内容疑者は08~09年にかけて、仮想都市で使うアイテムを開発販売するファンド「コンテンツ・アイテムファンド1号」に出資すれば収益の分配を受けられるなどと、うその勧誘をして出資させたとしている。宮之内容疑者は毎日新聞の取材に「仮想都市の開発費が足りずファンドを作って金を集めた」と話していた。

 ビズ社は仮想都市の開発を宮之内容疑者に依頼する一方、マルチ商法で「仮想都市で土地取引ができる」と会員を募り、07年6月~09年10月に2万人超から約100億円を集めた。【飼手勇介】

毎日新聞 2011年7月3日 東京朝刊

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