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藤井彰びっくり!虎1号&スクイズ

 “自慢の顔”を新井貴に指さされ、笑顔を見せる藤井彰(撮影・飯室逸平)
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 “自慢の顔”を新井貴に指さされ、笑顔を見せる藤井彰(撮影・飯室逸平)

 「阪神6-4横浜」(2日、甲子園)

 朴訥(ぼくとつ)な男が起こした“サプライズ2連発”に聖地が沸いた。首脳陣、チームメートですら予想していなかったに違いない。驚嘆の声に聖地が包まれた一発、そしてスクイズ成功‐。お立ち台に上がった阪神・藤井彰が、大技小技でファンの心を満たしたのは間違いない。

 甲子園にいた人、すべての度肝を抜いたのは2点リードの二回だった。2死走者なしで迎えた第1打席。「本塁打を打ちたいとかそんなんはなかったけど、積極的に行ったのがいい結果につながった」と、カウント1ボールからの2球目、逆球となってきた内角直球に対し、きれいに体を回転させた。

 打球は驚きの声と比例しながら美しい放物線を描き、左翼席に着弾。移籍後初アーチとなる1号ソロに、本人がビックリの表情を浮かべながらダイヤモンドを回った。「まさか!!ホームランを打つとは思ってなかった」と言った指揮官に、藤井彰も「(監督の)目がめっちゃデカなってた(笑)」。ただ楽天時代の09年以来、2年ぶりの一発に負けないサプライズは四回に待っていた。

 1死一、三塁、カウント1ボールからベンチのサインはスクイズ。「追い上げられてたんであるかなと思っていた」と外角低めの変化球を完璧に投前へ転がした。三塁走者のブラゼルが生還し、追いすがる横浜を突き放す貴重な追加点。真弓政権では2年ぶり、今季初のスクイズ成功が流れを大きく引き寄せた。

 藤井彰にとっても譲れない今回の3連戦。相手ベンチには近鉄、楽天でチームメートだった中村がいた。横浜入団が決まった際に電話をかけたが「逆にお前が試合に出ろ!」とハッパをかけられたと言う。

 「横浜、阪神でしかもセ・リーグで不思議な感じ。でも打席に入れば抑えることに集中する」と言い切った藤井彰。守りでも5投手を引っ張って、チームを連勝へ導いた。安定したプレーぶりだけでなく、意外性をも見せつけた女房役。試合を重ねるごとに、存在感が増してきている。

(2011年7月3日)

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