「オリックス4-3ソフトバンク」(2日、京セラ)
珍しい光景だった。オリックスのヒーロー鈴木が、表情を曇らせた。「近藤の勝ちも消したし、平野にも悪いことをした。心底喜べない。今もむしゃくしゃしてます」。プロ14年目にして初のサヨナラ打でも爆発的に喜べない。その理由は鈴木が根っからの捕手だからだ。
同点の九回1死二塁のサヨナラ機。こういう場面では「だいたい代打(を出される)」と笑ったが、腹はくくっていた。「ミスを取り返すチャンス。何とかしたかった」と守備での痛恨ミスをバットで消しにいった。
1ボールからの2球目、ファルケンボーグの低め150キロ直球だった。「まっすぐ一本。それしか打つボールはない。差し込まれないよう、ポイントを前に置いた」という迷いのなさが、左前決勝打を生んだ。「ガッツポーズもやめようと思ったくらい」と自分を責めたが、仲間に祝福され喜びがあふれてきた。
2点リードの七回、抑え捕手としてセットアッパーの平野とともに出場。2死一塁から長谷川に、平野自身今季初被弾となる同点2ランを打たれた。岡田監督が「あそこはバッテリーのミス。2‐0から」と話したように、2ストライクから甘く入ったフォークを痛打された。
「こんなことしてたら僕は持ち場を失う。ほんとチームが勝ってくれてありがとう」。反省ばかりが口をついたが、今季初のサヨナラ勝利を呼んだヒーローは紛れもなく鈴木。首位を相手にしての連勝劇。赤オリックスが、大坂夏の陣で燃えている。
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