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米ポップ歌手のレディー・ガガ(25)が1日、羽田空港発のプライベート機で離日し、ライブに出演する台湾に向かった。11日間滞在し、ド派手なファッションとステージで、すさまじい人気ぶりだったガガは、アニメ「うる星やつら」の主人公ラムちゃんのような緑のロングヘアで登場。「オハヨウ。I miss you!(寂しくなるわ)」と愛する日本との別れを惜しんだ。また、6月30日に、積極的な東日本大震災支援への感謝として、菅直人首相(64)から花を贈られていたことが分かった。
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緑色の旋風を起こした“モンスター”は、去り際もド派手だった。羽田空港でも圧巻の“ファッションショー”を開いた。午後4時40分、出発ゲートに登場したガガは緑のロングヘアに、制服風のミニスカートと女子高生(JK)スタイルだった。 被災地支援のため、ユニクロとコラボして自身がデザインした定価1500円のTシャツのそでを切り、ガガ流に着こなした。
出国カウンターから約20メートルの“ランウェー”を、ファンに手を振りながらウオーキング。約30人の取材陣の前で立ち止まると「このTシャツを買ったら、寄付されるのよ」とアピールした。
6月25日の被災地支援イベントでは、下着姿で“クモの巣ショー”のパフォーマンスを行い度肝を抜いた。テレビ出演ではパンダメークで視聴者を驚かせたが、被災した日本を支援する心はぶれなかった。その姿勢に菅首相も動いた。6月30日夜、ガガが滞在した都内のホテルに大きなバラ1輪のフラワーアレンジメントが届いた。イベント出演や寄付のほか、すしなど食事をする様子の報道で「日本は安全」というイメージを世界に発信したことが評価された。
「深く感謝します あなたのリトルモンスター(ガガファンを指す総称) 菅直人より」と書かれたメッセージが添えられており、ガガはツイッターで「自分のキャリアの中で最も格別な瞬間だ。この名誉をありがとう」と感激。空港でも「花はとってもビューティフルだったわ」と微笑んだ。
11日間の滞在でJAPANへの愛が深まった。「日本を離れるのが寂しい。アリガトウ。アイシテマス」。首相をもとりこにしたガガは、一度リムジンバスに乗った後、再び降りて手を振るなど、名残惜しそうだった。ガガ自身も、日本のファンも近い将来の再来日を待ち望んでいる。
(デイリースポーツ提供)
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