| 「カーリーンー!」 ガラガラガラ、と教室の扉が開く音が早朝の学校に響く。 「どうしたの、フウカちゃん、今日は随分早いじゃない。何時もは遅刻ギリギリなのに……」 小さな如雨露を片手に、教室の花に水をやっているライトグリーンのショートカットの少女が、あたしを見ながら、驚きの表情を見せている。 今の時間帯の教室には、あたしとカリンと朝練の男子達のスポーツバックが机に無造作に置いてある他無い。 「ふっふっふっふ……カリン、聞いて驚くな!?」 あたしは笑いながらカリンに近づく。 「フウカちゃんが早起きしたっていうなら驚くわ」 「もー、そういう事じゃなくって……」 あたしは鞄からゴソゴソとものを取り出す。 「じゃっじゃじゃーん!」 あたしはそれを、カリンの顔の前に突き出した。
***
こういう掲示板が出来たら真っ先に投稿してみたかった作品です。 管理人さんに大感謝しつつ、書き上げたいと思います。
|