環境省は1日、東日本大震災で大きな被害を受けた地域を除く全国の海水浴場など海や湖沼、河川などにある遊泳場所(水浴場)の水質調査結果を発表した。水質が良好な「適」と判定されたのは643カ所で、全体の81%。遊泳可能な「可」が150カ所、泳ぐのに向かない「不適」の水浴場はゼロだった。
4月上旬から6月上旬にかけ、自治体が管理または把握している水浴場793カ所を調査した。今夏の水浴場開設を見送る岩手、宮城両県は調査対象外で、福島県は開設予定の猪苗代湖の14カ所だけを対象とした。茨城県は調査が遅れている。
水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)やふん便性大腸菌群数、油膜の有無や透明度を指標にしたランク付けでは、大腸菌ゼロなど最高のAAは494カ所、Aは149カ所でこの2分類が「適」。「可」判定のBは147カ所、同じくCは3カ所だった。
田沢湖(秋田県仙北市)、大村海岸(東京都小笠原村)、波戸岬(佐賀県唐津市)、イーフビーチ(沖縄県久米島町)など9カ所はCODが1リットル当たり0.5ミリグラム以下で「水質が特に良好」とされた。
毎日新聞 2011年7月1日 23時44分