平成23年7月3日 日曜日
「生き抜いてこそ…
指揮の本旨」
航空自衛隊には隊員の教育のために作成された教範類があります。
その教範類の区分全体の最上位にあるのが、
『指揮運用綱要』
という教範です。
航空自衛官として持つべき基本理念が記されています。
その中で特に指揮官たる者が肝銘すべきこととして…
『指揮の本旨』
という記述があります。
『指揮の本旨は、部下の士気を振作し、一致団結、至誠をもって部下をして任務を遂行することにある』
指揮官の責任は与えられた任務を遂行することです。
その責任を果たすために必要な権限が付与されます。
そしてその権限を部下に対して行使すること…
つまり命令することで任務を遂行するのです。
部下はこの命令に服従する義務を有します。
しかし、この強制力たる命令だけで部下は動きません。
部下自身も任務を遂行する意義を知ることで積極進取の心掛けを持って任務に邁進するのです。
その積極進取の心掛け
を持たせるのは指揮官
の部下に対する感化教導です。
指揮官は生死にかかわる任務を部下に命じるのです。
しかし、指揮官は部下が初めから死ぬとわかっている行動を命じてはならないのです。
必死の行動を強制しますが、
それは…
十死零生の命令であってはならないのです。
生きて任務を遂行させなければならないのです。
生死を賭けた任務を
付与しなくてはならないときに…
指揮官は果たしてそれを命令できるでしょうか?
しかし、指揮官は守る
べきもののために命じるのです。
少なくとも、
十死零生の命令ではなく、
九死一生の可能性と
絶対に生きて帰って来い!…の想いをもって命じること
その辛さに耐えて、
部下をして任務を遂行することが、
指揮官の指揮の本旨なのです。
「生き抜いてこそ…
指揮の本旨」
航空自衛隊には隊員の教育のために作成された教範類があります。
その教範類の区分全体の最上位にあるのが、
『指揮運用綱要』
という教範です。
航空自衛官として持つべき基本理念が記されています。
その中で特に指揮官たる者が肝銘すべきこととして…
『指揮の本旨』
という記述があります。
『指揮の本旨は、部下の士気を振作し、一致団結、至誠をもって部下をして任務を遂行することにある』
指揮官の責任は与えられた任務を遂行することです。
その責任を果たすために必要な権限が付与されます。
そしてその権限を部下に対して行使すること…
つまり命令することで任務を遂行するのです。
部下はこの命令に服従する義務を有します。
しかし、この強制力たる命令だけで部下は動きません。
部下自身も任務を遂行する意義を知ることで積極進取の心掛けを持って任務に邁進するのです。
その積極進取の心掛け
を持たせるのは指揮官
の部下に対する感化教導です。
指揮官は生死にかかわる任務を部下に命じるのです。
しかし、指揮官は部下が初めから死ぬとわかっている行動を命じてはならないのです。
必死の行動を強制しますが、
それは…
十死零生の命令であってはならないのです。
生きて任務を遂行させなければならないのです。
生死を賭けた任務を
付与しなくてはならないときに…
指揮官は果たしてそれを命令できるでしょうか?
しかし、指揮官は守る
べきもののために命じるのです。
少なくとも、
十死零生の命令ではなく、
九死一生の可能性と
絶対に生きて帰って来い!…の想いをもって命じること
その辛さに耐えて、
部下をして任務を遂行することが、
指揮官の指揮の本旨なのです。
コメント (0) |