国際米原発でも問題点相次ぎ発覚 原子力規制委が月末に最終報告+(1/2ページ)(2011.7.2 20:46

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米原発でも問題点相次ぎ発覚 原子力規制委が月末に最終報告

2011.7.2 20:46 (1/2ページ)

 【ワシントン=柿内公輔】米国で原子力施設をめぐる事故や問題が相次いでいる。いずれも深刻なトラブルには至らなかったが、福島第1原発事故を受けて原子力施設への懸念が高まっており、米原子力規制委員会(NRC)が今月まとめる最終調査報告では改善が強く求められそうだ。

 福島第1原発事故を受けて、NRCは特別調査チームを設けて、世界でも最多の104基を数える米原発の安全性の再点検を実施している。5月12日の中間報告では、「現時点では安全対策に大きな問題は見当たらない」としていた。

 ところが、NRCが20日に発表した緊急検査結果では、電源喪失への備えで3基の原発に問題があったほか、津波や洪水対策で2基に不備が見つかった。6月6日には災害時の対策調査結果を発表し、約4割の原発が定期訓練を行っていないことも判明している。

 米政府監査院(GAO)も、先月発表した米原発の報告書で、「すべての原発で過去に地下水汚染が発生したと判断される」と指摘。老朽化が進めば放射性物質が漏れ出す可能性が増すとも警告している。

 実際、原子力施設での事故や災害も最近続発しており、4月7日には米ワシントン州のリッチランド原発で小規模な爆発事故が発生。幸い作業員は退避していて無事だった。4月27日にはアラバマ州のブラウンズフェリー原発が竜巻で停電し、原子炉が一時停止する騒ぎがあった。

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