暴力団への利益供与などを禁じる「県暴力団排除条例」が1日施行され、県警などが奈良市のJR奈良駅で啓発活動を行った。
条例は、暴力団を利用しない▽暴力団を恐れない▽暴力団に金を出さない▽暴力団と交際しない--の「3ない運動プラス1」を基本理念に、さまざまなケースでの規制強化や県民の努力義務などを規定している。
活動には、和田昭夫・県警本部長ら約300人が参加した。奈良市商店街振興会の正木康雄会長が「県民の知恵と勇気を結集し、暴力団追放の決意を新たにする」と宣言。駅の利用客にティッシュを配るなどして条例への理解を呼びかけた。
県警組織犯罪対策2課の松本康生・暴力団対策官は「社会悪をなくすため、勇気を持って関わらず、何かあったらすぐに警察へ連絡してほしい」と話している。【千脇康平】
毎日新聞 2011年7月2日 地方版