後半、ハットトリックとなるゴールを決め、ガッツポーズの沢=レーバークーゼンで(共同)
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◇女子W杯1次リーグ
【レーバークーゼン(ドイツ)原田公樹、浜田恵子】女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝を狙うなでしこジャパンは1日、1次リーグB組第2戦でメキシコと対戦し、MF沢穂希(INAC)のハットトリックなどで4−0で圧勝した。日本は2位以内が確定し、準々決勝進出が決まった。沢は代表通算得点を「78」に伸ばし、1968年メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏と並んでいた男女を通じての日本代表最多得点記録を更新した。
32歳の日本一のエースが大舞台でハットトリックを決め、なでしこジャパンを準々決勝へ導いた。通算169試合で76、77、78ゴール目を奪取。日本男子の代表Aマッチ歴代最多得点王である釜本邦茂氏の75得点を超える快挙も成し遂げた。
立ち上がりのなでしこは、メキシコの中盤での重厚な守備網を引っかかり苦戦が続く。前半13分、左サイドからMF宮間が右足で放り込んだFKに合わせ、背番号「10」が飛び込む。そのまま頭でゴール右へ先制点を突き刺した。
「自分たちは1位通過を狙っている。メキシコに勝って、最後の(イングランド戦)試合で、1位になるか2位になるか。1位通過しか頭にない」と語っていた沢。チームが苦しいときに決めた執念のゴールだった。
1点先制すると、急になでしこの動きが良くなった。その2分後、近賀がゴール前へ縦パス。これを永里が落とし、拾った大野がクイックな動きでDFをかわして右足で2点目を決めた。さらに前半39分の左CK。宮間のキックからニアに走り込んだのは、またもや沢だ。頭をひねるようにしてボールの軌道を変え、ネットに突き刺すチーム3点目。前半だけで日本が勝負を決定づけた。
後半のメキシコはしぶとく、日本は苦戦が続いたが、ここでも光ったのが沢だ。後半35分、DF近賀の右サイドからクロスをゴール正面から蹴り込んで、代表では約10年ぶり通算6度目のハットトリックを達成。5度目のW杯で、沢が大仕事をやってのけた。(原田公樹)
▽MF沢「3点も取れるとは思っていなかった。自分でもビックリしている。(1、2点目は)宮間と目が合った。いいボールだったので当てるだけで良かった。釜本さんを抜いた? 日本に帰ったら、ガマ(釜本)さんに怒られちゃう。日本代表として男女通じての歴代1位は光栄」
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