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高層マンション:40年空き地、JR広島駅に500メートルの一等地に /広島

 ◇三菱地所レジデンス購入、13年度完成へ

 JR広島駅から猿猴川を渡って南に約500メートルの南区稲荷町で、40年以上も空き地だった一角にマンション計画が動き出した。約3300平方メートルの敷地は、駅前通りと電車通りが交差する結節点にありながら、駐車場に使われていた程度だった。広島駅南口再開発計画などと共に、街並みの様相を大きく変えそうだ。【矢追健介】

 広島法務局への登記などによると、この一角には70年まで広島東署があった。同署は約1・1キロ南西の中区富士見町に移転。南側が県有地、北側が広島市有地だった土地は、72~01年まで市営駐車場として利用。その後、県と市は民間への一括売却を決め、01年から2回入札を実施したが、予定価格に達した業者はいなかった。

 専門学校などを経営する学校法人から04年、約20億円での購入申し入れがあり、県と市は同法人への売却を決定した。当初は専門学校の移転先として検討されたが、これまでに具体化していない。

 昨年9月、住宅機器関連メーカーが学校法人から北側の約1160平方メートルを購入。メーカーはショールーム完備の自社ビルを建設する計画だったが、景気悪化で頓挫し、現在は有料駐車場になっている。これとは別に、不動産開発・三菱地所レジデンス(東京都)が今年4月、南側の約1030平方メートルを購入した。同社は13年度末までに地上19階(約60メートル)、108戸のマンションを建設する。

 残った角地について学校法人は「コメントはしない」としている。

毎日新聞 2011年6月25日 地方版

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