2011-07-02
スピリチュアル系創価学会員に告ぐ
スピリチュアル系創価学会員は多い。「祈りは必ずかなう」という論法と「この壷を購入すれば幸福になる」との主張は数学的に見れば同じである。
前もって用意された言いわけとしては、「祈りが弱い」とか、「今の君にとって一番いい結果が出ているはずだ」とか、「やっぱ顕益(けんやく)よりも冥益(みょうやく)が大事」というものがある(笑)。
病人やその家族に対して「祈れば絶対に治る」と言い切る人々は、まるで健康食品のセールスマンみたいだ。しかも「祈れば」と言いながら、入会を強要するところまでそっくり(笑)。いわゆるマルチ商法だ。ねずみ講方式は子が子を増やすシステムとなっている。
祈りがかなうメカニズムは既に脳科学の世界で証明されている。祈りという集中行為によって、他の情報が色褪せてしまうのだ。このため脳には都合のいい情報だけが引っ掛かるようになる。
- 『脳はいかにして〈神〉を見るか 宗教体験のブレイン・サイエンス』アンドリュー・ニューバーグ、ユージーン・ダギリ、ヴィンス・ロース
朝食を終えて着替えている時、テレビの星座占いが「今日のラッキーカラーはピンクです」と告げる。私ははピンクのネクタイを締めて颯爽と出社する。どんな一日であってもいいことや悪いことはあるものだ。ところが霊験(れいげん)あらたかな占いのおかげで、今日のいい出来事は全て「ピンクのネクタイのおかげ」と認識される。
宗教の原型は確証バイアスであり、相関関係を因果関係と錯覚するところにご利益が生まれる。
このリンクを紹介したところ、意見が寄せられたのだが、まあ酷い代物で、「ものを考えないように」コントロールされてきた学会員の惨状を示していた。
創価学会と自我を同一化しているため、間違いがあっても絶対に認めようとはしないのだ。本人の知的判断に問題があるのは確かだが、明らかに学会本部がこうした無謬性(むびゅうせい)を喧伝(けんでん)してきた過去がある。特に昭和54年(1979年)以降だ。
長くなったので結論だけ書いておこう。
- 祈りは絶対にかなう。
- 死後の生命の存在。
- 物語としての因果論。
ここから脱却しない限り、21世紀の宗教たり得ない。これらは既に科学領域で完全に否定されているのだから。もちろん大乗仏教的発想で、宗教効用論(プラシーボ効果)として乗り切る手もある。薬という薬には全てプラシーボ効果がある。このため高額な薬ほど効き目があることが判明している。
ガンディーは民族主義者にすぎなかった
南アフリカ滞在の初期に、ガンジーはすでにナショナリスト(民族主義)指導者であった。ガンジーの最初の変身である。彼は生涯を通してナショナリストであったから、これを認識することは重要である。彼のヒューマニスム(ママ)は、インドおよびインド人への深い愛着から離れることがなかった。