テーマ:うんちく
昨日は、仕事で頑張ったご褒美(ほうび)に、女房が地元のデパチカで生鮮類を買って来てくれて、美味しい夕餉(ゆうげ)となりました。
左上から、生牡蠣とベーコンの炒め物、生鰆とガンド(小ぶりの鰤)と
鱸の刺身三種盛り、もずく酢(海草)、鰈の一夜干しでございみす
さて、当県では平成19年3月25日、マグニチュード6.9の激震災害・能登半島地震が発生し、奥能登各地で多大なる被害があったことは記憶に新しいところです。
その際、当神社庁では、県内各社に対し義捐金(ぎえんきん)を募ったのですが、マスコミ各社は義援金という訳のわからない漢字表示で募金を伝えておりましたので、とても疑問を呈しておりました。
また、最近は学校等の運動会で、配慮のため障害者競争をプログラムからはずす傾向にありますが、そもそも障害ないしは障害者という表現に関し、言葉としての響きの善し悪しはともかく、漢字表記で「害」を用いることには、様々な考え、受けとめ方があるのです。
以下、国立リハビリテーションセンター『国リハニュース』226号を参考にしますと。
昭和22年の戦後のどさくさにまぎれて公布された『当用漢字表』は、漢字の使用を僅か1850字に制限するという、大変理不尽なものでした。
この漢字制限の本当の目的は、将来的に漢字全廃を目指すことであり、1850字という数字には何ら合理的な根拠はありませんでした。この不合理極まりない漢字制限が日本語に与えた弊害は甚だしいものとなりました。
例えば、「義捐(ぎえん)」という単語を、「捐」という字が当用漢字表にないという理由からそれと音が同じ「援」で書き換え、「義援」と表記することです。
「捐」という漢字は、「すてる」「なげうつ」という意味です。つまり、「義捐」とは、非常に大切なもの(例えばお金)を、とても惜しいけども義のためとあらばなげうとうという、非常に葛藤に満ちた言葉なのです。
でも、「義援」と書いてしまうと、義捐という葛藤に満ちた行為を非常に奇麗事にしてしまい、また、義捐を受ける側にもなげうった人の葛藤を察っしにくく、その分感謝の気持ちが少なくなる様な気がしてなりません。
また、「障害」という単語もこの「書き換え」による産物です。この単語は本来は「障碍(障礙)=しょうがい」(「礙」は「碍」の正字)と表記されるべきものです。
「障」「碍(礙)」ともに「さしつかえる」という意味の単語で、何かことを行うときにさしつかえてしまうことを指します。
すなわち、「碍(礙)」の方が当用漢字表からもれてしまったため、「書き換え」が行われました。つまり、「碍(礙)」と同じ音の「害」が当てられたのです。
「害」とはものごとを「傷つける」という他動詞的な漢字であり、他に対して危害を与えることです。
従って、この漢字を含む単語は、「害虫」「災害」「有害」等、あまり好ましい意味にはなりません。
この書き換えを定着させた人々は、「障碍」が他者に害を及ぼすものであるとでもいいたかったのでしょうか?。
今後、文部科学省は速やかに当用漢字の弊害を廃し、厚生労働省は「障害者」等の表記を、戦前の「障碍」に戻すべきではないでしょうか?。
オマケ♪
山仲間ヤーボーさんのHP、初雪を冠した「白山の秋
」をじっくりとご覧ください!
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