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猛虎、17安打10得点爆勝!7月反攻や

 6回、新井貴の犠飛で本塁へ生還する鳥谷(撮影・飯室逸平)
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 6回、新井貴の犠飛で本塁へ生還する鳥谷(撮影・飯室逸平)

 「阪神10-1横浜」(1日、倉敷)

 阪神が大勝し、セ・リーグでの4000勝を達成した。初回に好守で岩田を助けた鳥谷が、打っては4安打。マートンも3安打で、チームは今季最多の17安打。不振が続いていた4番の新井にも5月24日以来、24試合98打席ぶりの一発が飛び出す、虎祭り。反攻の7月が、華々しく幕を開けた。

  ◇  ◇

 試合開始直後、石川の二遊間への目の覚めるようなゴロに、鳥谷の体が飛んだ。素早く一塁へ転送し、1つ目のアウトを奪う。立ち上がりに不安を抱える岩田への大き過ぎるプレゼント。7月最初の試合で、背番号1が躍動した。

 「一回の守備にしても走塁にしても、ずっとやってくれている」。真弓監督が絶賛した働き。鳥谷の復調とともに、チームの流れは良くなっている。

 初回には好機を広げる右前打を放ち、四回は右前適時打を放った直後に、二盗を決めた。六回の第4打席では右中間を真っ二つに破ると、激走で一気に三塁へ。続く新井の浅い中飛でも敢然とタッチアップして生還した。八回の右前打も含め、今季初の4安打は、いずれも苦手としていた左投手から。「左?それは関係ないけど、良い形でバットが振れている」。鳥谷自身も確かな手応えを感じている。

 「飛んできた球は全部アウトにするつもりでやっている」。今季の開幕前、シートノックでファーストミットを手に一塁の守備位置についたことがあった。色めき立つ報道陣に「遊びです。やれと言われたら野球やめます!」と、遊撃の守備に強いこだわりを口にした。今季はいまだに失策ゼロで、規定打席に到達する内野手では鳥谷ただ1人。走攻守での活躍が、反攻の核になるのは間違いない。

 三回の新井の一発。五回には下位打線が作ったチャンスを、「チーム全員がよく打った」と1番のマートンが右前2点打で返した。八回には、途中出場の上本がプロ初本塁打となる2ラン。今季2度目の2ケタ得点で横浜の息の根を止めた。

 和田打撃コーチはオリックス時代を含め過去4戦3敗の山本を4回でKOし、初めて土をつけことに「(今季は)過去2回やられてたから、三度目の正直でね」と声を弾ませた。今季最多の17安打で、チーム打率は・251へ上昇し、トップのヤクルトとわずか2厘差。打線が本来の姿を取り戻した今、借金返済への不安材料は見当たらない。

 帰路につく岡山の虎党が、心地よさそうにスコアボードをながめていた。じめじめした梅雨空を吹き飛ばす、胸がスカッとするゲーム。2リーグ分立後の球団4000勝を最高の形で飾った。

(2011年7月2日)

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