2011-06-10
2011-06-09
■平成明朝とIPAmj明朝を一目で比べられる汎用電子IVSのリスト
- 前回のエントリのコメント欄で、KoichiYasuokaさん(http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/)から平成明朝の画像のありかを教えていただいたので、汎用電子IVSにおける平成明朝とIPAmj明朝の実装字形を並べ、一目で比較できるようにした*1。ダウンロードは「Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ庫」からどうぞ(画面左下、PDFで12.8MB)。
- これを見ると、たとえばU+59FF U+E0103(姿)、U+6B21 E0103(次)、U+8AEE U+E0103(諮)、U+8CC7 U+E0103(資)あたりがややこしいことになっているのがわかる。
*1:リストを作成する上での処理の自動化に関して、2SC1815Jさん(http://d.hatena.ne.jp/npn2sc1815j/)から貴重なアドバイスをいただきました。というか、キーとなるスクリプトをまるまる書いてもらっちゃいました。ありがとうございます!
2011-06-07
■IPAmj明朝による汎用電子IVSのリストを作った
- IPAmj明朝における汎用電子IVSの実装字形を平成明朝のそれ(http://www.unicode.org/ivd/data/2010-11-14/からダウンロードできるIVD_Charts.pdfの汎用電子部分)と見比べるためのリストを作った。ダウンロードは「Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ庫」からどうぞ。
- 汎用電子用の平成明朝が公開されていれば、もっと簡単に比較できるのだけれど。
2011-05-09
■Υのツノは曲線か直線か
- ギリシア文字の大文字のUPSILON(イプシロン)についてのメモ。JIS X 0208の規格票ではツノの部分は一貫して曲線的だったが、JIS X 0213では、ラテン文字やギリシア文字などの例示フォントにNimbus Roman Globalが採用されたことにより、大文字UPSILONは、ラテン文字のYと同じ形状になった。
- Unicode Standardは一貫して直線派。JIS X 0208を参照しているAdobe-Japan1は曲線派。Adobe-Japan1-5では、漢字のグリフに関しては、かなり細かい部分までJIS X 0213の例示字体に合わせた修正が行われたが、大文字UPSILONの形は変わっていない。
- 下図は、欧文フォントで大文字UPSILONを表示したもの。曲線、直線、どっちもあり。
2011-04-18
■「●」が小さく見えることがあるのはどうして?
- 「●」と「■」が欧文フォントで表示されているからだよ。たとえばMacのFinderでは、ファイル名は「Lucida Grande優先」で表示される。Lucida Grandeは「●(U+25CF)」や「■(U+25A0)」のグリフを持っているけれど、「▲(U+25B2)」のグリフを持っていない。だから「▲」はヒラギノで表示されて、「●」と「■」だけが小さく見えるんだ。同じ理由で起きる現象としては、三点リーダの位置が下にズレたりすることも、よくあるよね。
- Finder以外でもよくあるんじゃが。
- 日本語フォントを指定すれば、この問題は避けられるのか。
- 「○と×」の「×」だけが小さく見えたりもするのも、そのせいなのか。
- 欧文フォントでは、むしろ「○」のほうが「×」より小さく見えるよ。「×」が小さく見えるのは、ヒラギノで表示している場合。「×」はマルバツのバツとして使うこともあるけれど、一義的には乗算記号。ヒラギノのデザインはインターナショナル指向で、Unicodeの乗算記号に対応する文字はプロポーショナルであるほうが自然だという考えなんだろうね。
- そういえば、ヒラギノは引用符もプロポーショナルじゃな。