プロボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ(1日、タイ・ハジャイ)敵地で世界初挑戦の粉川拓也(26)=宮田=は、序盤から積極的に手を出したが、終盤は王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(33)=タイ=に捕まる場面が増え、0−3の12回判定負け。王座奪取はならなかった。日本人選手の海外での世界王座挑戦失敗は32試合連続。
ようやく世界初挑戦の機会をつかんだ粉川は、序盤から果敢に攻め込んだが、8回に王者の左ストレートを食い、最終回もダウン寸前に。日本選手との世界戦に10勝1敗1分けで、ジムの先輩の元世界王者・内藤大助とも4度対戦したポンサクレックに、王座奪取の夢を砕かれた。「スピードは通用したが、まだまだ。完敗です」。最大8ポイント差の判定負けに、涙を抑えられなかった。
(紙面から)