最終更新: 2011/07/02 02:33

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中国共産党創設90周年を控える中、中国海軍の空母第1号の建造が急ピッチで進んでいます。

中国共産党創設90周年を7月1日に控え、中国・北京市内で前夜祭が行われる中、大連では中国海軍の空母第1号の建造が、8月の進水式に向けて急ピッチで進んでいました。
東アジアの海で、米中の空母が白波を立てる時代が迫っています。

FNNが6月に入手した映像は、中国・大連の港でカメラがとらえたもので、世界が注目する中国初の空母の建造中の姿だった。
中国での名前はまだ不明ながら、船体は旧ソ連海軍の空母を流用していることから、当時の名前「ワリャーグ」として知られている。
全長300メートルを超える巨大な船体の艦橋部分では、すでに一部のシステムが稼働していた。
軍事評論家の岡部 いさく氏は、「よくもここまでやってきたなという感じがしますね。外から見ると結構、完成に近づいていますが、おそらく80%ぐらいというところじゃないでしょうか」と語った。
さらに岡部氏が注目したのは、大きな艦橋の壁面に埋め込まれている大型の物体だった。
軍事評論家の岡部 いさく氏は、「おそらくアメリカのイージスシステムのレーダーと同じような、電波をビームを振り回して走査するというタイプのものなんでしょう」と語った。
アメリカが多数の目標へ同時対応できると誇る高度なイージスシステム。
それに似た機能を、中国は独力で初の空母に搭載しようとしているのか。
中国に対しては、6月、日米の「2+2(日米安全保障協議会)」が、その軍拡強硬路線に懸念を表明した。
すると、中国は「あくまで中国の政策は、防御的な国防政策」と反論した。
米中が静かな火花を散らす中、報道管制が厳しい中国国内では、建造中の空母に関して異例ともいえる解説記事も登場している。
高度な情報処理機能や、40機搭載可能とされる艦載機は、アメリカ空母の艦載機以上に能力があるとする分析を掲載した。
一説には、その船体の大きさから、艦載機の種類を変えれば、60機まで搭載が可能とする説もある。
しかし、軍事評論家の岡部 いさく氏は、「空母っていうのは、船と飛行機と乗組員があるだけじゃだめなんですね。これが3つ組み合わさって、チームワークとして動かせる、それだけの経験と自信がないとならないわけです」と語った。
実は6月、岡部氏はアメリカ海軍第7艦隊の原子力空母「ジョージ・ワシントン」の同乗取材を許されていた。
この時、展開していたのは、千葉県東方沖だった。
現地で軍事評論家の岡部 いさく氏は、「ちょうど今、『ジョージ・ワシントン』では、補給艦『カール・ブラシア』と給油艦『ジョン・エリクソン』との間で、洋上補給を行おうとしているところです」と語った。
積み込まれていたのは、艦載機の燃料や大量の弾薬類。
70機もの艦載機や攻撃能力を維持するための要となるのは、武器や物資の補給システムにある。
さらに、総勢5,000人にも及ぶ乗組員や航空要員をどうスムーズに機能させるのか、その運用は難しいという。
原子力空母「ジョージ・ワシントン」の甲板管制官は、「多くのミスも起きますが、そこから学びます。どの国でも(空母を)造ることはできるでしょうが、運用を完ぺきなものにするには、訓練を通して、何年も時間がかかるのです」と語った。
運用経験とその数で、圧倒的な優位に立つアメリカに対し、8月に初めての空母を進水させるという中国は今後、新たに3隻の空母の自力建造を目指しているという。

(07/01 00:45)


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