6月30日のニュース

3号機 1週間程度で安定冷却(6月30日 6:05更新)

東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉の冷却と並んで課題となっている使用済み燃料プールの安定的な冷却が、2号機に続いて3号機でも、順調にいけば1週間程度でほぼ実現できる見通しとなりました。
一方で、4号機ではめどが立たない状態で、冷却システム設置の検討が急がれています。
福島第一原発の事故では原子炉だけでなく、使用済み燃料プールも冷却できなくなり、事故発生直後には放射性物質が大量に漏れ出すおそれがあったため、陸上と空から放水作業が続きました。
東京電力は、燃料プールの水を冷やして戻す仕組みの循環型の冷却システムを1号機から4号機で順次、設置する計画で、このうち2号機では先月末からシステムの運転を始め、安定的に冷却できるようになったとしています。
また3号機でも、冷却システムの工事が29日で終わり、30日にも試運転が始まる見通しで、順調に本格運転に入ることができれば、1週間程度でほぼ安定的な冷却を実現できるとしています。
一方、4号機では、冷却システムに必要な配管が爆発で損傷を受けたため、設置工事の計画の再検討を迫られていて、29日は6人の作業員が原子炉建屋の燃料プールの上の5階に爆発のあと初めて入り、ほかの配管が使えるか調べたということです。
東京電力は、来月中に設置工事を終えたいとしていますが、今のところめどが立たない状態で、検討が急がれています。

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