東京電力は1日午前、福島第1原子力発電所3号機の原子炉建屋で、ロボットなどを使った放射性物質の除去作業を始めた。建屋の床には放射性物質が付着した砂やがれきが落ちており、計器などの復旧作業が滞っている。ロボットに掃除機を持たせ、遠隔操作で砂などを吸い取る。作業員の被曝(ひばく)線量を抑える。
米アイロボット社の車型ロボット「ウォーリアー」と、真空掃除機を組み合わせた。ロボットは縦90センチ、横80センチ、高さ53センチで、重さは250キログラム。カメラ4台を備え、遠隔操作で動く。アームで最大100キログラムの物を持ち上げる。
また東電は1日、浄化した汚染水を原子炉の冷却に再利用する「循環注水冷却」の流量を安定させるため、貯水タンクを追加すると発表した。
放射性物質の除去はまず原子炉建屋1階南西部の100平方メートルが対象。ロボットが掃除機の吸い込み口を持って動き回り、掃除機で砂などを取る。砂はホースを通じて建屋外のドラム缶に集め、安全に保管する。
3号機は原子炉の水位計の復旧や窒素封入などの作業が予定されているが、数十~100ミリシーベルトの放射線量が観測され、建屋内で長時間作業できない状態だった。
トラブルで再三停止している汚染水処理システムは、6月30日午後7時40分から運転を再開した。システムの停止は水位の設定をタンク容量の30%とするところを3%と誤ったためという。
また東電は1日から、同原発構内に救急医療室を開設した。医師が常駐し、作業員の熱中症や心筋梗塞などに備える。7~8月は午後2~5時の炎天下の作業を原則禁止し、熱中症を防ぐ。
東京電力、ロボット、原子炉建屋
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使用率:76.7%3913/5100万kW
予想最大電力:4180万kW14時~15時
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