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全福島県民の健康管理調査 問診票、配布を開始
 | 福島県の担当者(中央)から、問診票の記入方法の説明を受ける浪江町の住民=猪苗代町の中ノ沢温泉 |
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福島第1原発事故を受け、県が約200万人の県民全員を対象に実施する健康管理調査で、震災後の行動を記入してもらう問診票の配布が30日、猪苗代町中ノ沢温泉で始まった。初日は先行調査対象の浪江町や飯舘村などから避難している住民約300人に配られた。 避難所となっている猪苗代町の旅館7軒を県の担当者が回り、調査の目的や問診票の記入方法などを説明した。 住民は震災と事故当日の3月11日から25日までの約2週間の行動記録や、自分の畑や果樹園で作られた食べ物を摂取したかどうかなどを記入。県が被ばく線量の推計データなどを示して返送するという。 浪江町から避難している新山重秋さん(64)は「震災直後は比較的長い時間、畑にいた。屋外にいたので被ばくしたかもしれない。調べてもらえて良かった」と話した。 ほかの住民からは「滞在した場所は覚えているが、3カ月以上たっているので、細かな行動までは思い出せない」という声も聞かれた。 県によると、調査は事故の発生から現在まで受けた外部被ばく線量の推計値を明らかにして、健康管理に役立てるのが目的。先行調査は約2万8000人が対象になっている。
2011年07月01日金曜日
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