2011年 6月 30日
ウラン残土問題でレンガ最後の搬出
岡山と鳥取の県境にある工場で製造されていたウラン残土で作ったレンガの搬出が30日、完了しました。搬出されたのは工場に残っていた117個のレンガで、日本原子力研究開発機構の職員がトラックに積み込んだあと、購入した岡山県内の個人宅に向け出発しました。このレンガは鳥取県内で長年放置されていたウラン残土を処理するため、原子力機構が岡山との県境にある鳥取県三朝町に工場を作り、製造していたものです。原子力機構ではレンガの放射線量は毎時0.22マイクロシーベルトと花こう岩並みで安全として、これまでに製造した145万個全てを全国の個人や企業に販売するなどしてきました。原子力機構では来年6月までに工場の解体と跡地整備を終えたいとしています。

信用組合職員が着服
香川県信用組合の男性職員が顧客の現金約70万円を着服していたことが分かり29日付けで懲戒解雇されました。着服していたのは香川県信用組合土庄支店の38歳の男性係長です。この係長は坂出支店に勤務していた去年6月から今年2月までの間、30歳代の男性の顧客1人から普通預金口座に入れるために預かった現金、合わせて約70万円を着服したということです。今月1日になって顧客からの問い合わせで発覚したもので係長は「住宅ローンの返済などに使った」と着服を認めていて29日付けで懲戒解雇されました。係長は既に全額弁済していますが組合は近く業務上横領の罪で刑事告訴する方針です。

JR岡山駅で節電
節電への意識が高まる中、JR西日本岡山支社は管内の主要な駅で蛍光灯の一部を取り外すなど節電対策に取り組むことになりました。JR岡山駅では30日、職員の手によって地下改札口前の蛍光灯の一部が取り外されました。岡山駅では照明に必要な電力の2割から3割カットを目指し、こまめな消灯や新幹線のコンコースでも蛍光灯を一部取り外すことを予定しています。他にも構内や車内の冷房設定温度を上げるなど節電を徹底します。現在中国電力エリアの岡山支社管内では節電要請はなく、節電によるダイヤの変更も予定していないということです。

暴力団排除条例制定 総決起大会
岡山県で暴力団排除条例が施行されたことを受け、警察関係者らによる決起大会が岡山市で開かれました。この条例は今年4月に施行されたもので暴力団が学校などの近くに事務所を開設することや暴力団への資金提供などを禁じています。大会には警察などから関係者約500人が集まり県民総ぐるみで暴力団を排除しようと気勢を上げました。岡山県警によりますと岡山県は指定暴力団の数が1303と中四国で最も多く、先月には倉敷市が発注した公共工事の入札で暴力団が絡んだ談合が明らかになっています。県警はチラシなどを作って条例を広くPRし、暴力団の根絶に向けた意識の向上を図ることにしています。