NHK福井県のニュース　福井放送局

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もんじゅ 回収装置に傷を確認

高速増殖炉「もんじゅ」で原子炉内に落下して６月に回収された装置を調べた結果、落下した先端部分に接触してこすれたような傷がついていることがわかりました。日本原子力研究開発機構は、原子炉内部の他の装置にも傷がついている恐れもあると見て、近く、装置の分解を始め、詳しく調べることにしています。
「もんじゅ」では去年８月、核燃料交換のための長さ１２ｍ、重さ約３トンの金属製の装置が原子炉内に落下し、変形した装置が原子炉のふたにひっかかり、抜けなくなりました。このため、原子力機構は６月２４日、装置がひっかかった原子炉のふたの一部とともに装置を回収し、装置に異常がないか点検作業を進めていました。
その結果、当初、考えられていた通り筒状になった装置のつなぎ目の部分が変形していた上、原子炉内に落下した先端部分に接触してこすれたような幅、約１０ｃｍの傷がついていることがわかりました。しかし外観から判断する限り、装置の部品が脱落した形跡は見られないということです。
先端部分の傷は、装置が落下した際に原子炉の内部に接触して付いた可能性もあるということで、原子力機構は原子炉内部の他の装置にも傷がついている恐れもあると見て、早ければ今月から装置を分解し、部品が外れて原子炉内に残されていないかあらためて確認するとともに原子炉に傷が付いていないか詳しく調べることにしています。

07月01日　09時51分

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