新シーズンへの意気込みを語るシュツットガルトの岡崎
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ドイツ1部リーグ・シュツットガルトの日本代表FW岡崎慎司(25)、イングランド2部リーグ・レスターのMF阿部勇樹(29)が30日、新シーズンに備えて、それぞれ成田空港発の航空機で渡欧した。ブンデス2年目を「本当の挑戦」と位置付ける岡崎は2けた得点と全試合出場を目標に掲げ、阿部は念願のプレミアリーグ昇格を明確なターゲットに据えた。
「サムライ」の顔は笑っていたが、眼光は鋭かった。ゴール量産−。新境地の2列目でさらなる進化へ、岡崎の決意表明だ。
「点を取るポジションなので、次(のシーズン)はゴールを取らないと(批判的なことを)言われる。だから、結果につなげられるようにしたい」
今年2月に加入した昨季は12試合に出場して2得点。出場11試合目のハノーバー戦で1部残留弾を決めると、バイエルン・ミュンヘン戦で2戦連続ゴール。リーグ最終盤で発揮した持ち前の決定力に、「ずっと試行錯誤で臨んでいた。(チームに)求められることと、点を取りにいくことのバランスをつかんだ」。不慣れなポジションでもがき、苦しんだ分、得た自信は大きかった。
だからこその、2けた得点と全試合出場宣言。「(同僚に対して、自分が)点を取るイメージはついたのでパスは来るし、チャンスも増える。決め続けられれば信頼は厚くなる」。サイドで起点となり、ゴール前へラッシュするスタイルが、エース襲名と得点量産のカギになる。
単身生活だった昨季とは異なり、今季は家族3人を連れての渡独。「リラックスできる環境。ドイツ語の勉強も一緒に楽しみながらできる」と笑みが絶えない。真価の問われるブンデス2年目へ、岡崎には明るい未来も、その道筋も見えているのだろう。 (松岡祐司)
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