記事入力 : 2011/07/01 07:36:21
ジュネーブ軍縮会議で北朝鮮が議長国、批判相次ぐ
65カ国が持ち回りで4週間ずつ議長国
「猫に魚屋を任せるようなもの」
先月28日に開幕したジュネーブ軍縮会議で、北朝鮮が持ち回りの議長国を引き受けたことに対し、強い批判が巻き起こっている。核兵器やミサイルの開発を続け、国際社会が決めた兵器の禁輸措置にもたびたび違反してきた北朝鮮に対し、形式的とはいえ、軍備縮小の問題を扱う多国間交渉機関の議長のポストを与えることはナンセンスというわけだ。
国連を監視する市民団体「UNウォッチ」のヒラル・ニューアー事務局長は29日、米国のニュース専門テレビ局・FOXニュースで「違法な兵器や核の拡散問題を引き起こしている世界最悪の悪漢が、軍縮会議で主導的な役割を担うというのは、あってはならないというのが常識だ。これは国連に対する信頼を低下させるものであり、米国や国連の各加盟国は抗議すべきだ」と語った。
また、米国議会下院のロスレティネン外交委員長(共和党)は30日、声明文を発表し「北朝鮮をジュネーブ軍縮会議の議長国に選んだのは衝撃的な出来事だ。国連のレベルがどれだけ低下しているかを示す事件だ」と主張した。
ジュネーブ軍縮会議は1978年、国連の第1回軍縮特別総会の決定に基づいて設立された唯一の多国間軍縮会議で、韓国と北朝鮮は1996年に同時に加入した。現在、65カ国が加入しており、アルファベット順に毎年6カ国が4週間ずつ議長国を務める。
一方、国連北朝鮮代表部の関係者は、さまざまな批判に対し「わが国が軍縮に向け取り組んでいるということを認めようとしない西側諸国の一方的な考えにすぎない」と主張した。
ワシントン=イム・ミンヒョク特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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