中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人 何とかドロー 9回2点差 追いついた

2011年7月1日 紙面から

◆巨人4−4ヤクルト

 負けなかった。勝ちきれなかった。執念の粘りで9回に2点差を追いついた巨人が2試合連続ドロー。今季最長の3時間51分を戦い、野手陣を全員起用する総力戦。「引き分けのとらえ方? そうですねぇ…。引き分けですね、引き分け」。安堵(あんど)と悔恨。原監督は複雑な表情を浮かべ、岡崎ヘッドコーチも「勝ちに等しい引き分けなんてない」と力なくつぶやいた。

 初回にラミレスの適時打で1点を先制しながら、2回以降は相変わらずの淡泊な攻撃。特にチームを引っ張ってほしい坂本が5タコ。岡崎ヘッドも「たまたま安打が出てないんじゃなくて、内容が良くない」と首をひねった。

 極貧打線が意地を見せたのは、瀬戸際に追い込まれた9回だった。ヤクルトの守護神・林昌勇に食らいつき、無死からラミレス、小笠原の連打で好機をつくり、阿部の適時打、脇谷の犠飛で同点。その場面を振り返る時だけ、指揮官は「よく追いつきましたね」と少しだけ目を細めた。

 今は一つ一つの結果を受け止めながら前に進むしかない。6試合ぶりの本塁打を放った主将の阿部は「あんな追い上げができるんだから力はあるんだ」と自らに言い聞かせるようにうなずいた。ラミレスも「林昌勇を相手に追いついたことは良い流れになるはずだ」と力を込めた。ドローはドロー。しかし、1日からの中日3連戦につなげるためにも“勝ちに等しい”と思った方が良い。 (井上学)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ