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【甘口辛口】愛称はダメ…巨人の伝統、サブローの登録名は「大村」
2011.7.1 08:49
巨人がトレードでまた「4番」を獲得した。今度は勝負強い打撃で、ロッテの「つなぎの4番」として2度の日本一に貢献したサブロー外野手(35)。年俸1億3000万円の高給取りだが、世代交代が進むロッテで外野からあぶれ、けがもあって2軍暮らしが続いていた。球団が放出先を模索したところ、巨人が手を挙げたという。
ロッテの選手会長として、昨年1月には老朽化した本拠地マリンスタジアムの人工芝を「千葉の恥、球団の恥」と張り替えるよう千葉市に直談判。今年4月には千葉県内の被災地、旭市を慰問し子供たちの笑顔に「逆に勇気をもらった。打てないぐらいで悩むのは恥ずかしい」と“名言”を残した。
サブローという登録名も親しみやすく、グラウンド内外でチームの顔だった。95年にドラフト1位で入団したとき本名の大村姓がもう1人いたため、イチローにあやかってつけられた。ほかにも「パンチ」「カツノリ」「キク」「カズ」ら続々現れた“名前先行型選手”の中では、実績が名前に追いついた少数派の1人だろう。
しかし、巨人は伝統を重んじてか、それとも頭が硬すぎるのか、登録名は原則として愛称は認めないそうで「大村」で登録されるという。16年間「サブロー」だった本人にも戸惑いがあるだろう。場内アナウンスで「大村」と告げられても「大村って誰?」と、首をひねるファンも多いのではないか。
マリナーズのイチローが、もし巨人に移籍したら「愛称はダメ…」と「鈴木」で登録するだろうか。「大村」が活躍しても、スポーツ紙の見出しは親しみのある「サブロー」だろう。愛称がダメなら、せめて背番号を「36」にしてもよかった。(今村忠)
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