もんじゅ 落下装置の先端に傷
K10038962111_1107010709_1107010807
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

もんじゅ 落下装置の先端に傷

7月1日 6時56分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

去年、14年ぶりに運転を再開した、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で、原子炉内に落下して、6月に回収された装置を調べたところ、装置の先端に僅かに傷がついていることが分かりました。日本原子力研究開発機構は、原子炉内部のほかの装置にも傷がついている可能性もあるとみて、詳しく調べることにしています。

高速増殖炉「もんじゅ」は、去年5月、ナトリウム漏れ事故以来14年ぶりに運転を再開しましたが、去年8月、核燃料を交換するための、長さ12メートル、重さおよそ3トンの金属製の装置が原子炉内に落下し、装置が原子炉のふたに引っ掛かり、抜けなくなりました。このため原子力機構は、先月24日に装置を回収し、異常がないか点検してきました。その結果、筒状になった装置のつなぎ目の部分が変形していたうえ、先端部分に接触してこすれたような、幅およそ10センチの傷がついていることが分かりました。先端の傷は、装置が落下した際に、原子炉内部のほかの装置に接触してついた可能性もあるということで、原子力機構は、ほかの装置にも傷がついている可能性もあるとみて、近く、装置を分解し、詳しく調べることにしています。もんじゅは、ことしの春以降に発電を目指すとしていた計画が大幅に遅れ、さらに福島第一原発の事故の影響も出るとみられていて、先行きが不透明になっています。