［事件］【放射能漏れ】３号機プール、循環冷却開始　福島第１（2011.6.30 22:10）

　東京電力は３０日、福島第１原発３号機の燃料貯蔵プールの水を循環させて熱を取り除く冷却システムの運転を始めた。事故後、プールの循環冷却が行われるのは２号機に次いで２基目。

　冷却システムは、プールの熱水を取り出し、別の建屋の熱交換機で冷やしてプールに水を戻す１次系と、熱交換機で受けた熱を屋外の空冷装置で逃す２次系で構成されている。

　通常、プールの水温は３０～４０度だが、現在、３号機のプールは約７０度で、蒸発して減った分の水だけ注水して冷やす状態だった。

　２号機のプールで同種の冷却システムを５月３１日から稼働した際は、７０～８０度あった水温が２日間で４０度以下まで下がった。

　今後は１、４号機でもプールの循環冷却を目指すが、４号機は冷却に使う予定の配管が一部変形しており、作業が難航。２９日に作業員６人が建屋５階まで入り、作業環境や損傷状況などを確認した。