［地方］ショー開催で資金獲得　県公安委、組総長ら７人に勧告　群馬（2011.7.1 02:02）

　県公安委員会は６月２９日、興業を主催して参加者から現金供与を受けたとし、県内の指定暴力団稲川会系総長（６９）ら４人と、チケットを購入した自営業の男性（４１）ら２人、興業場所を提供した飲食業の男性（６１）の計７人に対し、県暴力団排除条例に基づき、今後このような行為をやめるように勧告した。

　県警組織犯罪対策１課によると、総長らは２０日夜、県内のパブで女性演歌歌手を呼んでディナーショーを開催、参加者からチケット代金として１枚２万円を受け取った。

　チケットは自営業の男性らを通じて２５０枚が完売したが、パブの収容人数は３０人程度で、２部構成のショーの参加者は５０人程度だった。

　総長らは年２回、同所でショーを開催し、同課によると、５年間で総額５０００万円の資金を得ていた。

　同条例は、暴力団であることを知りながら、暴力団の資金獲得に協力する企業や個人の行為などを禁止するため、今年４月に施行された。勧告に従わない場合は企業名や個人名が公表される。