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[事件]ニュース
【臓器売買】暴力団関係者が組織的関与か 提供者選定など役割分担
2011.7.1 00:34
生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、開業医の堀内利信容疑者(55)が宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で受けた移植手術をめぐり、堀内容疑者と指定暴力団住吉会系組長(70)の仲介で腎臓の提供者となった男性(21)の養子縁組に、複数の同組関係者が関与していた疑いがあることが30日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁組織犯罪対策4課は、堀内容疑者からの相談や臓器提供者の選定など組長や複数の組関係者が役割分担をし、虚偽の養子縁組に組織的に関与していた可能性があるとみて、経緯を調べている。
同課によると、組長は、堀内容疑者の逮捕容疑となった別ルートの臓器移植手術が破談となった際のトラブル仲裁を請け負っていた。その後、堀内容疑者が組長らに新たな臓器提供者探しを依頼。組長側が昨年5月末ごろ、約100万円の借金を帳消しにすることを条件に男性に臓器提供を持ち掛けたとみられる。堀内容疑者の妻、則子容疑者(48)の供述などから、この際、堀内容疑者から組長側には、1千万円前後の謝礼が支払われていた可能性がある。
堀内容疑者と男性は同年6月末に養子縁組を結び、翌7月末に宇和島徳洲会病院で手術が行われた。同病院は当初、養子縁組と手術の時期が近すぎることを問題視していたが、堀内容疑者が同病院に対し、男性との関係を「長女を通じて知り合い、約3年前からは実質的な親子関係だった」などと説明し、手術が許可された。
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