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甲斐の死体遺棄:死体遺棄は認め、強盗の故意否認 裁判員裁判、初公判 /山梨

 甲斐市の畑に09年9月、甲府市大里町の小須田誠さん(当時33歳)の遺体が埋められていた事件で、死体遺棄や強盗傷害罪などに問われた住所不定、無職、木村大介被告(31)の裁判員裁判の初公判が29日、甲府地裁(深沢茂之裁判長)であった。木村被告は「強盗の故意はなかった」として起訴内容を一部否認した。

 起訴状などによると、木村被告は暴力団組員と共謀して09年9月23日ごろ、小須田さんの遺体を乗用車で甲斐市上菅口の畑に運び、ショベルカーで掘った穴に埋めた。また、逃亡中だった昨年7月21日午後2時半ごろ、甲府市北口3の市道で乗用車を停車させ、運転手を車外に出して軽傷を負わせ、車を奪ったなどとされる。

 冒頭陳述で、検察側は「『殺すぞ』と脅迫した上、被害者をドアに押しつけて車外に出しており悪質」と強盗傷害罪の成立を主張。弁護側は「『殺す』とは言っておらず、被害者が抵抗できないほどの暴行や脅迫はなかった」として窃盗と傷害罪を主張した。木村被告は死体遺棄罪については「(間違い)ありません」と起訴内容を認めている。

毎日新聞 2011年6月30日 地方版

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