事件【臓器売買】「3年以上前から親子関係」複数の文書で偽装工作か2011.6.29 22:46

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【臓器売買】
「3年以上前から親子関係」複数の文書で偽装工作か

2011.6.29 22:46
警視庁による家宅捜索を受け、会見する愛媛県内の臓器移植関連団体幹部と徳洲会グループ代理人ら=29日午後、松山市

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警視庁による家宅捜索を受け、会見する愛媛県内の臓器移植関連団体幹部と徳洲会グループ代理人ら=29日午後、松山市

 生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、開業医の堀内利信容疑者(55)が宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で移植手術を受けた際、養子縁組して腎臓を提供した男性(21)について「3年以上前から親子関係だった」などとする共通の内容を記した複数の文書が、男性本人や弁護士らの署名で提出されていたことが29日、分かった。産経新聞社が文書を入手した。

 捜査関係者によると、堀内容疑者と男性は手術前に会ったばかりだったことが分かっており、警視庁組織犯罪対策4課は、堀内容疑者らが、複数の人物の名を使って養子縁組の正当性を強調し、病院側を信用させるために提出した可能性があるとみている。

 文書は、堀内容疑者と男性の臓器移植を病院の倫理委員会に承認させるために提出したとみられる。男性直筆とみられる文書や、堀内容疑者の弁護士が作成した文書には、男性が堀内容疑者の長女とネットを通じて知り合い、「約3年前から事実上の親子関係にあった」と記されている。また、堀内容疑者が経営する「堀内クリニック」の統括本部長名で作成された文書には「院長家族と非常に親しくし、院長の病を心配している」という第三者としての記述があった。

 しかし、実際には、堀内容疑者と男性は手術の約2カ月前に知り合ったとされ、堀内容疑者の妻、則子容疑者(48)も同課の調べに「男性との養子縁組で暴力団組長に謝礼を支払った」などと供述。同課は偽装文書の可能性もあるとみて調べている。

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