日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 社会
  2. ニュース

社会のRSS

「300万円やる」で腎臓提供か

日記を書く

 生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、警視庁に逮捕された臓器提供者(ドナー)候補の元暴力団組員坂上文彦容疑者(48)が、定職に就かず生活保護を受給していたころ、仲介役の組員滝野和久容疑者(50)から臓器提供の話を持ち掛けられたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。

 坂上容疑者は「300万円やると言われて話に乗った」などと供述しているといい、警視庁組織犯罪対策4課は、生活に困窮した坂上容疑者が謝礼目当てに腎臓の提供を承諾したとみている。

 捜査関係者などによると、滝野、坂上両容疑者は1995年ごろ、同じ組に所属し、滝野容疑者が先輩格だった。

 滝野容疑者は医師堀内利信容疑者(55)からドナー探しを依頼された後の2009年秋ごろ、坂上容疑者と再会。滝野容疑者は、生活に困っていた坂上容疑者の血液型などを確認し、臓器提供話を持ち掛けたという。

 滝野容疑者が探し出したドナー候補は坂上容疑者を含めて3人おり、堀内容疑者のクリニックで採血し、移植に向けた適合検査をした結果、坂上容疑者だけが適合することが判明。堀内容疑者と養子縁組し、昨年6月に移植手術をすることが決まったが、滝野容疑者が追加の謝礼を要求したことからトラブルになり、取りやめになった。

 堀内容疑者は昨年6月、坂上容疑者との養子縁組を解消する離縁届を提出した。その5日後には、別の組幹部(70)が仲介したドナーの男性(21)からの移植に向け、宇和島徳洲会病院(愛媛県)に提出する報告書を作成するため、弁護士が聞き取り調査を開始。直後に堀内容疑者はドナー男性と新たに養子縁組した。(共同)

 [2011年6月29日22時4分]









神宮外苑花火購読キャンペーン
釣り情報
釣果情報 再開しました。