東日本大震災
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【社会】執刀医、臓器売買認識か 院長の妻 報酬支払いを説明2011年6月27日 夕刊 腎移植を受ける見返りに暴力団組員側に報酬を支払ったとして、臓器移植法違反などの疑いで逮捕された堀内クリニック(東京都江戸川区)院長堀内利信容疑者(55)が、昨年七月に宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で移植手術を受ける際、別の指定暴力団住吉会系組幹部の男に報酬を支払ったなどと妻則子容疑者(48)が執刀医の一人に説明した可能性があることが、捜査関係者への取材で分かった。 同法は、臓器売買の事実を知りながら臓器を摘出し移植することを禁じている。警視庁組織犯罪対策四課は、執刀医側が何らかの事情を知っていなかったか、慎重に調べる。 捜査関係者や同病院によると、堀内容疑者は住吉会系組員滝野和久容疑者(50)にドナーの紹介を依頼し、一千万円を支払った。その後、金銭トラブルになった際、この組幹部にトラブルの仲裁と新たなドナー探しを頼んだ。 この組幹部から二十代の男性を紹介され、昨年六月下旬に養子縁組をした上で、七月二十九日、宇和島徳洲会病院で移植手術を受けた。 手術は同病院の万波誠医師(70)と、都内の医院に勤める男性医師(38)の二人が執刀した。手術前の検査期間中、則子容疑者は二人のうち一人の医師に、養子縁組に至った経緯を伝えていたとされる。 執刀した都内の医師は二十七日、本紙の取材に応じ「一切知らなかった。社会的地位のある医師から虚偽の説明を受けるとは思わなかった」と話した。万波医師は「何も知らない」としている。 同病院によると、堀内容疑者は手術前の面接で「男性とは(手術の)三年前から実質的な養父子関係があり、成人したら移植しようと話していた」などと説明。病院側にも「金銭の授受はない」とする宣誓書も提出していたという。 同病院が二回開いた倫理委員会では「親族関係がある」と認定していた。 PR情報
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