臓器売買をめぐって医師らが偽の養子縁組をしたなどとして逮捕された事件で、医師の妻が、移植手術をした執刀医に対して「養子縁組の経緯をすべて伝えていた」などと供述していることが分かりました。
警視庁によりますと、医師の堀内利信容疑者(55)と妻の則子容疑者(48)は、暴力団組員(50)に1000万で腎臓移植のドナー探しを依頼し、偽の養子縁組をした疑いが持たれています。結局、この交渉はまとまらず、その後、堀内容疑者は別の暴力団幹部の仲介で20代の男性と養子縁組し、愛媛県の病院で移植手術を受けました。この際、則子容疑者が、執刀医に「養子縁組の経緯をすべて伝えていた」などと取り調べで供述していることが分かりました。手術をした病院は、23日の会見で「移植目的の養子縁組だとは知らなかった」とコメントしています。