提供者を娘の交際相手と説明
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提供者を娘の交際相手と説明

6月27日 4時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京の内科クリニックの医師が、暴力団員を通じて自分に移植する腎臓を売買しようとした事件で、この医師は暴力団員との交渉が決裂したあと、愛媛県の病院で実際に移植手術を受ける際に、臓器提供者の男性について「娘の交際相手だ」と病院側に説明していたことが分かりました。

東京・江戸川区で内科クリニックを経営する医師の堀内利信容疑者(55)は、知り合いの暴力団員、滝野和久容疑者(50)に1000万円を支払って、自分に移植する腎臓の提供者探しを依頼したとして臓器移植法違反などの疑いで逮捕されました。これまでの調べで、堀内医師は、滝野容疑者から紹介された元暴力団員と養子縁組を行って移植を受けようとしたものの、交渉が決裂したため、去年7月、別の21歳の男性から愛媛県宇和島市にある宇和島徳洲会病院で移植を受けたことが分かっています。病院関係者によりますと、堀内医師は、この男性について「長女が5年ほど前から交際している相手だ」と病院側に説明していたことが分かりました。さらに堀内医師は「3年ほど前から、自宅で頻繁に食事をしたり、一緒に出かけたりして、親しくしている」と写真なども持ち込んで事実上の親子関係にあると強調していたということです。堀内医師は、この男性とも手術のひとつきほど前に養子縁組を行っていたということで、警視庁は、この移植にも別の暴力団幹部が関わり、うその養子縁組を結んだ疑いがあるとみて調べています。