医師らによる臓器売買事件で、医師と元暴力団組員の男との養子縁組は、移植手術の後、すぐに解消する5カ月間だけの約束だったことが分かりました。
医師の堀内利信容疑者(55)は、親族間の移植を装うため、暴力団組員から紹介された坂上文彦容疑者(48)と去年1月に養子縁組した疑いが持たれています。警視庁への取材で、堀内容疑者と妻(48)が2009年12月、東京・江戸川区の飲食店で坂上容疑者と初めて会い、「縁組は偽装で、手術後すぐに離縁する」と伝えていたことが新たに分かりました。手術は去年6月の予定でしたが、金銭トラブルが起き、6月10日に堀内容疑者側が縁組の解消を届け出ました。堀内容疑者はその後、別の暴力団幹部の仲介で去年7月に移植手術を受けていました。