FILE149:「“塀の中”の真実 その1」
2011年6月23日放送
NHKオンデマンドで配信中。
杉良太郎(法務省・特別矯正監)
爆笑問題が初めて“塀の中”に足を踏み入れ、その真実を目の当たりにする2回シリーズの前編。二人が訪れたのは、東京ドーム5.6個分の敷地に2800人を収容する日本最大の刑務所・府中刑務所。受刑者は窃盗や覚醒剤使用などの犯罪を犯した者が多く、大部分は再犯者だという。
玄関先に職員がずらりと整列するものものしい雰囲気の中、出迎えたのはなんと流し目の「杉さま」こと歌手・俳優の杉良太郎。杉は半世紀に及ぶ刑務所慰問の実績などが評価され、民間人としては初めて「法務省特別矯正監」に就任。全国各地の刑務所を回り、刑務官や受刑者との対話や、国への提言などを行っている。
杉の案内で広大な敷地をつぶさに見て回った二人。雑居房の私物棚に並んだグラビアアイドルの写真集、風呂場に十数カ国語で貼り出されたこと細かな決まり、黙々と続けられる1日8時間の刑務作業、薬物依存者への離脱指導のようすなどを目の当たりにする。
さらにはいわゆる「臭い飯」の試食中、突如非常通報が鳴り響いて・・・?!
刑務所暮らしの実態とは?受刑者たちの素顔とは?禁断の扉が開く。
杉良太郎(すぎりょうたろう)
昭和19年神戸市生まれ。昭和40年歌手デビュー。「遠山の金さん」などテレビ、舞台で活躍する一方、「すきま風」などのヒット曲がある。法務省・特別矯正監。献身的な福祉活動に対して今春、「緑綬褒章」受章。日本ベトナム特別大使も拝命。
著書に「いいってことよ」「これこそわが人生」「人生すきま風のごとく 愛に生き、愛に傷ついて」などがある。
著書に「いいってことよ」「これこそわが人生」「人生すきま風のごとく 愛に生き、愛に傷ついて」などがある。
今回の対戦内容
杉良太郎(すぎりょうたろう)/爆笑問題
太田:(受刑者に)お年寄りの人が多いね。
田中:ほんとに、高齢の方が多かったように思うんですけど?
杉:高齢者が多いんですよ。
田中:じゃあやっぱり、今見学したみたいな刑務作業(ハンガーのシールをはがす、など)は、やっぱり高齢の方のほうが体力的にも・・
杉:本当に単純作業ですからね。
太田:お年寄りの方っていうのは、結構長く入っているということでもないんですか。
杉:ここはB級刑務所(主として再犯者で執行刑期が8年未満の者を収容する刑務所)だから、出入りが激しいんですよ。要するに、俗に言う前科がたくさん付いているっていう。
太田:もう一回また戻ってきてしまう。
杉:うん、シャケみたいなものですね。義理堅く帰ってきちゃう。
太田:よくね、映画で。
杉:義理堅く帰ってくるな、と言っても、それがね、そうはいかないね。
太田:杉さんに会いたいんですかね。
杉:いやいや、「もう二度と会わない約束をしましょう」って別れるの。だけどね、来るんだな。
太田:それは魅力が。
田中:いや、魅力ってそうじゃないでしょ。
爆笑問題の対戦感想
ディレクター観戦後記
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