バートランド・ラッセルのポータルサイト |
国会図書館のWebサイトでは、国会の議事録を検索できます。そこで、国会会議録検索システムを使い、国会答弁でバートランド・ラッセルがどのように引用されているか調べて見ました。 http://kokkai.ndl.go.jp/ 「バートランド・ラッセル」というキーワードで検索したところ48件ひっかかりましたが、以下ご紹介するのはそのうちの23件です。 自民党の山崎拓議員は、演説の中で、頻繁にバートランド・ラッセルを引き合いにだしますが、我田引水的なところが少なくありません。ただし、教養のない政治家が多いなかでは、知性が「少し」感じられます。(2008.11.19) → PDF版もあります。 ====================================== 天野貞祐(国務大臣): 私はどなたのお考えを承るときにも、この方は共産党だ、この方は自由党だということで聞いてはおりません。御意見自体に対して、私の考えを常に率直に述べておるつもりでございます。渡部さんに対しても、その通りでございます。 平和を守るということは、すべての人々の希求するところで、平和に反対の人はないと思っております。しかし、いかなる方法によって平和を守るかという点で、いろいろ考えが違って、来ると思うのです。この間まで平和論者として、自分の位置も放擲し、自分の理論も放擲し、牢にまで入ったバートランド・ラッセルが、最近は、そういう今までのようなやり方では、平和は守れぬということを言い出したのも、その一例でありまして、平和を熱願するという点においては同じでも、その守る方法においては、いろいろな考えがあり得るわけだと思うのです。渡部さんなどのお考えも、一つの考えだと思います。けれども、日本国というものを維持して行くという、実際の政治を握っている人たちは、また別の考えを持つこともあり得るわけなんです。そういうときには、いくら宗教家が唱えても、その動機がいかに純粋であろうとも、政府のやることが直接に妨害されてしまうということは、政府としては忍ぶことができない場合もあり得ると思うのです。私は現在そうなっていると言うのではありませんけれども、そういうことも考え得られる。だから純粋な気持で、純粋に宗教的な情熱から、純粋に平和を愛するから、どういうことを唱え、どういうように言ってもいいというわけには行かないと思うのです。 高津正道(君): 私は、ただいま上程になりました日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法の一部改正法律案に対し、日本社会党を代表して、強く反対の意思を表明いたしたいと存じます。(拍手) ・・・。本法案に対する反対理由は実に数々ございますが、そのうちの最も重要なるもの三つをあげて諸君に訴えたいと存じます。 ・・・。時あたかも、去る(1955年)七月九日、故アインシュタイン、バートランド・ラッセル及び湯川秀樹の三博士を含む原子力に関する世界的権威八名は平和声明を発表いたしました。彼らの声明は、彼らの知り得たる原子核の破壊作用をるる述べたる後に、「人類が破滅するか、それとも戦争を放棄するか、生き長らえんとするならば、そのいずれを選ぶか。」と呼びかけていますが、幸いに、われわれの日本国憲法は、彼らが今勇気を振りしぼって差し示すその戦争放棄の道を、予言者のごとく、野に山に海に降りしきる死の灰も放射能の雨もいまだ見ざる数年前に確定いたし、民族の行く手に誤まりなからしめんとしているのであります。・・・。 01.衆 - 文部科学委員会 - 22号(平成16年05月26日) ★小泉(俊)委員 大臣、ぜひとも私の論文を読んでください、参考になりますからね。 02.衆 - 本会議 - 28号(平成13年05月09日) ★山崎拓 私は、自由民主党を代表して、さきに行われました小泉総理大臣の所信表明演説に対し、率直、簡明に御質問申し上げます。(拍手)・・・。 そして、我が国が、二十一世紀の新しい時代においても、バートランド・ラッセル卿の言う第一級の国民の資質である、レベルの高い活力、知性、勇気、感受性を持つ国民によって形成された、平和で繁栄する国家であり続けられるよう力強く前進していくことを祈り、重ねて、日本丸の新船長・小泉総理の決意を確認させていただき、私の質問を終わります。(拍手) 〔内閣総理大臣小泉純一郎君登壇〕 → ラッセルは望ましい「人間の」資質として4つあげているが、山崎拓は「国民の」資質に変えてしまっている。 ★吉井委員 私、次に岡田先生と豊島先生にお伺いしたいんです。これは、かつて核物理を中心にした人たちが直面し非常に悩んだ問題ですけれども、マンハッタン計画に参加した核物理学者の多くの方たちが、やはり核兵器というのができ上がってしまった後は、政治家、軍部、軍需産業の手に決定権をゆだねられてしまって自分たちの良心が生かされないということで、戦後パグウォッシュ会議が組織されてきましたし、それは核物理学者だけじゃなくて、バートランド・ラッセルなどの哲学者も参加してますが、学問的興味だけではだめだ、結果に対する社会的責任が極めて科学者の場合は大きいんだということが、パグウォッシュ会議がつくられていく過程の大事な点であったと思うんです。 04.衆 - 本会議 - 2号(平成09年01月22日) ★山崎拓 私は、自由民主党を代表して、橋本総理の施政方針演説に対して、橋本総理大臣及び関係閣僚に質問いたします。・・・。 イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは、近代国家が持つべき必須要素として、第一に活力に富むことを挙げています。もはや、手をこまねいていることは、政治の責任として許されることではありません。したがって、二十一世紀に国民が我が国の未来に希望を持ち続けることができる活力ある経済社会を維持するために、今こそ、総理の主張される行政改革、経済構造改革、金融システム改革、社会保障構造改革、財政構造改革、さらには教育改革という六つの改革を断行する必要があります。(拍手) → ラッセルは『教育論』(On Education, 1926)において、「人間として」望ましい4つの特質なかの1つとして「活力」(Vitality)をあげているが、山崎拓はここではそれを「国家」や「社会」に変えてしまっている。 05.参 - 厚生委員会 - 9号(平成06年12月06日) ★萩野浩基委員 先ほども申し上げましたが、いずれにしましてもこの被爆者援護法というものが引き金となりまして、平和のために糧になればと願っております。・・・。 そこで、私の考えを申し述べ、答弁をいただきたいと思いますが、私は教育の一番の根本というのはやっぱり真実を教えると。やはり真実を隠しておいて、無知に置いて教育された者が戦争というのは怖いものということを知らない。また、原爆というものが本当にこんなにも恐ろしいものだということを隠しておいて平和を築こうとするならば、あの有名なバートランド・ラッセルが言いました、そこには倫理的弱さがあるんだと。 そういう観点から、日本の今まで歩んできたこの五十年の教育の中でまず一つびっくりしましたのは、私はドイツの教科書を調べてみましたら、当時の西ドイツでもあのキノコ雲とそして戦争の悲惨さ、これはヒトラーの行ったアウシュビッツのあの事件と同等に扱っているんです。日本では、今では教科書の終わりの方にやっと出るようになりましたけれども、こういうのはイデオロギーの問題ではないんです。人間存在の基本的問題として平和の問題というのはしっかりと我々はとめておかなければならない。 そういう点に関して、これは文部省にも関係いたしますから、文部省の方からも答弁をお願いします。 06.衆 - 本会議 - 13号(平成06年11月25日) ★山本孝史 私は、ただいま議題となりました原子爆弾被爆者援護法案につきまして、改革を代表して、政府、改革の提案者双方に質問をいたします。・・・。 イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは「将来の戦争は勝利に終わるのではなく、相互の全滅に終わる」と予言しました。冷戦が終了した今日でも東欧やアフリカでは民族間の悲惨な局地戦争が続いており、核不拡散条約があるにもかかわらず核保有国はふえるおそれさえあります。被爆者援護法が、核のない平和な世界の建設に向けての大きな一歩となることを強く期待して、私の質問を終わります。(拍手) 〔内閣総理大臣村山富市君・登壇〕 07.衆 - 本会議 - 4号(平成02年03月05日) ★石田幸四郎 私は、公明党・国民会議を代表し、さきの総理演説に対し質問をいたします。・・・。 イギリスの政治思想家バートランド・ラッセルは、「政治の理想は、個人の生活に役立つ理想に立脚すべきであり、政治の目標は個人個人の生活をよくするものでなければならない」、すなわち、「個人の幸福」の創造こそ政治の理想であり、究極の目標であると断言をしています。九〇年代に求められる政治は、個人の真の幸せを確立することであります。すなわち、道路、港湾、トンネルなどの生産基盤に投資を集中させるのではなく、住宅を筆頭に環境、老後、医療など国民生活にその経済力を向けることにあると存じます。自民党政権が自己改革するというのであれば、それは産業中心、経済効率中心の哲学、政策から百八十度の転換を意味します。自民党にその勇気がございましょうか。確かなビジョンを示すことを要求するものであります。 08.参 - 外務委員会 - 2号(昭和53年02月16日) ★戸叶武委員 これは、園田さんだけじゃなく、福田さんもやはりやらないと、世界が、日本というのは金もうけだけやって世界の人々に何もプラスなことをやってくれないというあれがあると思います。 初めは、なかなか聞いてくれないと思う。そんなことは現実離れをしている空理空論と言うけれども、もう二十一世紀まで二十二年ですよ。フランスの予言者は、四百年前に、一九九九年に人類は滅びるという予言まで、当たらないでしょうが、出しているくらいで、予告はいっぱい出ているのです。だれでも良識のある人は、バートランド・ラッセルでも、あるいはアインシュタインでも、この危機感の上に立って私は一つの物を言いながら亡くなっていったと思うのです。ああいう彼らやトインビーに流れているような高邁な精神が政治の中に躍動しなければ、政治というものは軽べつされます。 09.参 - 本会議 - 7号(昭和45年12月18日) ★竹田四郎 私は、日本社会党、公明党、民社党を代表して、ただいま提案されました公害防止に関する決議案について、賛成の意見を申し述べるものであります。 ・・・。しかるに、最近の経済の高度成長は、その本質を離れ、人間生活の基盤をなす生活環境をほしいままに破壊してしまったのであります。今春年頭におけるニクソン米大統領の公害についての発言をはじめ、多くの人々から、地球上の人類を含めた生物の将来に深い憂慮が示されております。著名なイギリスの哲学者バートランド・ラッセル氏も、「人類が二十一世紀を生き抜ける可能性は半々である」と発言していることは御承知のとおりであります。 10.参 - 公害対策特別委員会 - 3号(昭和45年12月14日) 最近、未来学者のいろいろな意見等もたいへん新聞紙上に言われてきております。一体、地球というものはどうなるのだろう――この間の連合審査でも、そうした趣旨の御発言があったことは事実でありますが、バートランド・ラッセルなどの発言は、人類が二十一世紀に生き残れる可能性は五〇%だということすら言っているわけです。いろいろな科学的な論理をたどっていきますれば、ラッセルの意見にいたしましても、その他の未来学者の意見にいたしましても、それはただ単なるまぼろしではなさそうな気もいたします。ある程度論理的にそうしたことの起こり得る可能性というものを示しているということも言えるのではないかと思います。今度の公害対策基本法をつくるにあたりまして、政府は、われわれが一番公害の媒体と考えている水とか空気を、こうしたものを一体どう考えておられるのか、この辺からお聞きをしたいと思います。 ★帆足委員委員 そのくらいのことを御存じない条約局長は、一体東大を出たのかどうか、卒業証書と一緒にひとつお見せを願いたいように思うくらいであります。というのは、いま南ベトナムで細菌戦が行なわれていて、これに憤激したイギリスのバートランド・ラッセル氏は、イギリス労働党をして抗議せしめようと思いましたけれども、まだ調査中などと言って言を左右にしておりますので、この哲学者は憤激して、イギリス労働党員たる党員証を引き裂いて憤激したといわれておるのであります。老いの一徹とのみとは言い切れない憤りを私は見るのでございます。 12.衆 - 予算委員会第二分科会 - 1号(昭和41年02月24日) ★小林分科員 ・・・。 いま少し伺います。これは「ラッセル卿が告発、アメリカの戦犯を裁け」これも真偽のほどがわからぬでしょうから、あわせて調査してもらいましょう。読み上げましょう。これによると「イギリスの著名な哲学者バートランド・ラッセル卿」、こうなれば、いかに知能のない私もこの名前は知っておりますし、日本国民はだれでも知っているでしょう。このラッセル卿は「さる一月十四日声明を発表し、アメリカ帝国主義が南ベトナム侵略戦争で化学毒薬と毒ガスを使って大虐殺をおこなっていると非難した。ラッセル卿は、「アメリカは戦争犯罪裁判でさばかれるいっさいの暴虐行為を犯した」、「最初にかれらは強制収容所をつくり、八百万人(南ベトナム)を、強制労働を条件として監禁した。その後、一般住民にたいして化学毒薬とナパーム弾を使った、」「ベトナムにおけるアメリカ帝国主義の野蛮行為のもっとも新しい例は、……シアン化物と毒ガスを使ったことである」とのべている。ラッセル卿はさらに、アメリカ政府は一貫して「恥知らずにも、これらのガスは無毒である、とデマを飛ばしている」が、防毒面をつけたオーストラリア兵がガス使用中に、中毒で死んだというニュースは、「アメリカ当局の不誠実さを決定的にあばいたものである」と指摘している。ラッセル卿は「ジョンソン大統領、ラスクおよびマクナマラを戦犯として告訴しよう」、「ベトナム人民の民族闘争を断固として支持しよう、」と全世界の人民に呼びかけている。」こういう事実があるかどうか、これもあわせて即刻調査の上に、あらためて委員会に御報告していただきたいと思います。いかがでございましよう。 13.衆 - 予算委員会防衛図上研究… 11号(昭和40年05月13日) ★川崎(秀)小委員 先般、バートランド・ラッセルの本を読んでおりましたら、イギリスでは陸海空三軍の予算を下院に提出するときに、必ず三軍の担当大臣は、この予算は国民の利益に反するものではない、また同時にこの予算を出す場合において、軍はいかなる場合においても国民の意思に対して実力を持っておるからといって国内で反乱行為に出る等のことは一切しないということを言明して、それから審議に入る、これが行なわれておるかどうか、実はイギリス議会政治研究家の木下広居君に頼んで調べてもらっておったが、本人も何か都政の刷新のことで忙しいので、十分にそこまでいかなかったようでありますが、そういうことがもし原則としてずっと行なわれておるとすれば、これはやはり大事な模範とすべきことではないかというふうに私どもは考えるのであります。 ★岩間正男委員 ジュネーブ精神を守るといって守っていないでしょう、全然。これは違反した事実を私はあげておる。しかも、南ベトナムの自由を守るんだと。これはもうたくさん出ておりますからね、開高健氏の体験のあれなんかだってある。南ベトナムの側からみたってどうですか、いまの人民の動きは、この政府に対する、アメリカ軍に対する――はっきりしているでしょう。これは不勉強ですよ、あなた、そんなことでは。イギリスのバートランド・ラッセル卿はこう言っているんです。米国は、原水爆以外のあらゆる兵器を使って、第二次大戦のどの戦場にも劣らない大規模な残虐な戦争をしている。十年間に五十億ドル以上と言われている膨大な物量兵器がベトナムに投入された。だから、ベトナム民族開放戦線の人たちは、 このアメリカの武器を奪って戦っている。これはアメリカ白書にも――あなたのさっきあげた白書にもはっきり書いてあるじゃないですか。武器の全部はほとんどそうでしょう。この事実をごまかして、北ベトナムから武器を搬入しているとか何とかいうことをでっちあげて、これを口実に自分の不法きわまる侵略を合理化しようとしても許せないことです。こんなことは通用しません。どうですか、外務大臣、はっきりしてください。 ★河上委員 質問の形ではこれでやめまして、私の意見を一つ申し上げて、総理の反省を促したいと思います。このことについては、御答弁は要りません。 ・・・。この間出ましたバートランド・ラッセルの書かれた本でありますが、「人間は将来を持つか」という書物の劈頭にあたりまして、シェークスピア時代の作家の言葉を引用しております。その言葉は、戦争を最初に発明した人はのろわれよ、こういう言葉をバートランド・ラッセルはこの本のとびらに出しておる。この本の中において、核兵器を作った科学者を非難しております。ラッセルがこういう言葉をこの書物の巻頭に掲げた趣旨は何かと私は考える。核兵器を実行した、そうして人類に大きな災害を与えたこの道義的責任というものをアメリカはどう解釈するか。御承知の通りに、私は、アメリカの宗教家に、あなたの国の大統領が大統領になったときに聖書の上に手を置いて大統領の誓いをするが、そういう国柄で、これだけ大きな、もう人類が滅びてしまうかもしれないこういうものを作った最初のアメリカ人というものは、この問題の解決に対して大きな道義的責任がある、こう私は考えているということをアメリカの人に絶えず申しておるのであります。 16.参 - 本会議 - 24号(昭和33年04月21日) ★安部キミ子 私は日本社会党を代表してただいま上程されました核兵器実験禁止決議案に賛成いたします。・・・。顧みれば、一九五四年、ビキニ水爆の年、杉並区の一角から、お母さんたちの手で始められたささやかな原水爆反対の署名運動は、世界をゆるがす大運動となり、今日までに六億五千四百五十万人の署名となりました。しかもそれが、日本から世界中に広がる導火線となったのは、広島、長崎でたくさんの奇形児が生まれているという事実を各国婦人に訴えた日本の婦人団体の報告が、大きなショックを与え、婦人の立ち上りとなったからでありました。(拍手)また、最近、英国のバートランド・ラッセル博士は、「原水爆の実験を今やめても、一九五四年から今日まで、五万人のガン患者と数万の精神薄弱児ができている」と発表しています。この上、エニウエトクの実験が強行されるなら、人類の運命は決定的だと伝えております。 ★川崎(秀)委員 この問題については、もう一つ私の所説を申し上げまして終りといたしたいと思うのでありますが、ぜひ現実に政権を担当しておられる人々の自覚と、また理想が高くなければならない、そうして国を引っぱっていっていただかなければならないということの意味から、私は申しておるのであります。私は、人類は最後の戦争を防止するために、最後的には諸国家の主権を清算すべき段階に入りつつある、入らなければならぬというふうに感ずるのでございます。総理大臣の御演説の中にも、また藤山外務大臣の御演説の中にも、科学が人間を支配しておる現状を打解しなければならぬ、人間が科学を、また政治が科学を支配し得るような状態にかえなければならぬと言われておるけれども、その人間が、また政治が科学を支配するというところの組織というものは、究極点はそこまでいかなければ本物ではない。イギリスの哲学者の最高レベルにあるバートランド・ラッセルの本年の年頭の辞を読んでみても、彼は、最近二十数年間における世界連邦運動にさらに一つの確信を持ち始めておる、こういうことを言っております。(即ち)多くの人は世界政府を夢というけれども、紙の上によって平和を保てるという考え方はそれこそ夢である。今日科学を制御し、疑いと恐怖の悪循環を断ち切るための唯一の方法は世界政府を作り、これに武力を独占させることである。今日一方の陣営の力によって平和を築くことはできない。国連の軍縮討議では、双方とも相手が拒否することが絶対確実な提案のみを行なっている。最初になすべきことは善意を作り上げることである。これができねば人類は絶滅すると言っておりますけれども、私もこの考え方には深く打たれざるを得ないものがあります。 18.衆 - 海外同胞引揚及び遺家族… 4号(昭和31年02月14日) ★金森参考人 歴史的なこと、実は私はあまり詳しくは存じませんが、大体の動き工合というものは、やはり明治維新から始まっておるものと思います。と申しまするのは、明治維新によりまして、一応社会がひどく変りまして、どうしてこの日本を統一して、一つの国家に持込んでいくかということに多くの人が苦心されたに相違ございません。そのときに、これは私の意見ではございませんで、バートランドラッセルの日本を批判した今から三十年くらい前に出ておる書物でありますが、日本は実にりっぱに国をいい方向へ持っていっておる、しかしそれには二つの無理な手を打っておる、一つは、道徳というものの根源を、一種の超越的な、つまり神がかったものに求めておるのだということ、それからもう一つは政治的の力の根源をやはり神がかったものに求めておるのだ、大体、教育勅語とか何かそのほか政治の根源を神がかったもの――今、非常に非難されておりますが、そういう原理を言っておるのであります。こういう二つの原理を、言葉ではティラニー、専制政治、暴君政治とかいうようなそんなひどい言葉を使っておりますが、その二つのものを打ち立てて、そうして日本を固めるようにやってきた。これは非常に成功した、だれも反対するものもなく、そのままどんどん栄えてきたけれども、しかしこういう無理な手というものは、いつかは自壊するようになっていくのは当然である。それは一種の革命的なものが起るまでは直らないと思う、こんなことを言っておりました。 19.衆 - 予算委員会 - 30号(昭和30年07月14日) (以下は事実誤認あり) ★河野(密)委員 最後に私はお尋ねを申しますが、それは、最近新聞に現われまして、鳩山総理大臣もよく御存じであると思いますが、原子力に関する科学者の声明でございます。七月九日に有名なイギリスの哲学者のバートランド・ラッセル博士が故アインシュタイン博士の遺書を発表いたしました。アインシュタイン博士は、七名の著名な科学者の署名をした声明書を出したのでありますが、その声明書は米、英仏、ソ、加、中共の六ヵ国の元首にあてられたもので、その元首たちがはっきりした意見を公表するように求めたものであります。私が申し上げるまでもなくお読みになったと存じますが、言々切々として実に胸を打つものがあるのでありますが、この声明書の中にはこういうことが書いてあるのであります。「われわれが人類を死滅させるか・・・」・・・。 20.衆 - 予算委員会 - 17号(昭和29年02月22日) ★松前委員 非常に希望的なお話でありましたが、この原子力を超国家的な機関に管理せしめる、すなわちアイゼンハウアー大統領の提唱になるようなああいう考え方に対しまして、もしもその超国家的機関がこれを管理することによつて、偉大なるエネルギー、力を持ち、その力の上に世界の平和を維持せんとする、このような考え方が、将来おそらく世界の秩序となるであろうというような論説を書いておりますのは、ことしの(1954年)一月一日の朝日新聞にバートランド・ラッセルが出しておつた論説であります。あの考え方は、おそらく今後における歴史の将来を一応予言するものではないだろうかというふうにも私ども考えてみたのであります。ただいま緒方副総理も、世界は大体平和の方向に行くであろうというお見通し、第一次世界大戦の後よりも、第二次世界大戦の後の方が、人の気持はやわらいではいないが、必然的にこの原子力というものの前に遂に屈服して、やむを得ず平和を回復しなければならなくなつた。このような歴史的な傾向をお認めになつたのであります。そこでこの超国家的機関が、あるいは国際連合か何かの形において生れるといたしまするならば、これに対して具体的な日本としての政策、積極的な政策、これに日本として動こうとするその方向、外交の方向は一体どのようにおとりになるつもりであるか、これを外務大臣から伺いたいと思います。 ★北委員 これは私が聞くのは、自分自身がまだ自信が乏しいから聞くのであります、自分に考えがあつて、文部当局をいじめるというような悪い気は少しもありませんが、私は日本国民を無条件に優秀とはどうしても思えぬのであります。これは文化という点から申しますと、大体支那の文化、インドの文化を入れたもの、近代でヨーロツパの文化を入れたもので、日本人は総合の能力はありますが、ほんとうに創造する力は乏しいように私は思うのであります。そこでこれは将来の問題になりますが、やはり日本人の自発的な精神、自立的の精神、独創的の精神を涵養して行かなければならぬ。いわゆるバートランド・ラッセルのクリエテイヴ・インパルス、創造的の欲求にむちうつて、創造を努力させるよりほかない。 22.参 - 本会議 - 61号(昭和27年07月03日) ★羽仁五郎 今諸君の前に置かれている法案は、いわゆる破壊活動なるものに対する恐怖心を煽つて諸君、議員の判断を誤らしめることによつて、我が憲法を超越する権力を行政権に付與し、即ち我が憲法を覆えしめようとしているものであります。・・・。 23.参 - 法務委員会 - 41号(昭和27年05月21日) ★羽仁五郎 今の法務総裁のお言葉は、特に御嚴父のことまで御言及になつての前段は深く拜承いたしましたが後段はどうか、重ねてお考えを頂きたいのです。トルーマンが安全保障法に署名を拒否したということは、トルーマンの名誉です。・・・。 その一つは、極く最近でありますが、御承知のイギリスの哲学者で国際的な名声を博しているバートランド・ラツセルは、勿論反共のかたです。ソ連と反対である。共産主義と反対のかたです。そのバートランド・ラッセルが最近のアメリカの事情について黙つていることはできないとお考えになつて公開状を書いておられる。その公開状の中に、アメリカの現在、即ちスミス法やマツカーラン法、この破壊活動防止法がまさか手本にされたとは思いませんが、スミス法と、類似の法律が行われようというアメリカにおいてはどういうことが起つているかというと、御承知のようにアメリカの憲法の一部となつておるところの独立宣言の中には、法務総裁よく御承知のように、明瞭に国民がその政府によつて生活を守れなくなつた場合には、これを合法的に政府の更迭を求めることができるのみならず、そこにはこれを革命的に転覆することができる。これは独立宣言に対してリンカーンがその独立宣言の趣旨を更に附加えて言つている。そしてそれは権利ばかりでなく義務だ。政府が誤つてそして国民を導いて行く場合に、それを合法的に覆すことができないからといつて、これに黙つて従つていることは国民の義務を怠るものだ。これは私は戦争中の我々の態度を反省しなければならないと思うのです。 |