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興浜南線(こうひんなんせん) 興部〜沢木〜雄武(19.9km)

1935(昭和10)年9月25日開業(戦時体制で一時中断あり)・1985(昭和60)14廃止、翌日バス転換
1989(平成元)30日に廃止された名寄本線興部駅から北に分岐し、オホーツク海沿いを北上して雄武駅を結んでいた。
興浜南線は興浜北線とともに1922(大正11)年に改正された鉄道敷設法の「北見国興部より幌別、枝幸をへて浜頓別に至る鉄道」とする興浜線として、建設が開始された。
興浜南線の開業1年後の1036(昭和11)10日に浜頓別〜北見枝幸間の興浜北線も開業した。しかし戦時体制の為に雄武〜北見枝幸間の延長工事は中断され、さら太平洋戦争の戦局悪化に伴い1944(昭和19)11日に営業が休止となり、そのまま廃線ともなりかねない状況であったが翌年終戦を迎え、1945(昭和20)12日に営業を再開した。その後沿線の過疎化などによって利用者は伸び悩み、1981(昭和56)月に第一次特定地方交通線に指定されて廃線となり、宗谷バスに旅客輸送が引き継がれた。
沿線はかつて鉄道があったことの面影はほとんど残っておらず、昨年まで現存していた旧沢木駅の駅本屋も撤去されてしまった。築堤や橋梁跡もほとんどが残っていない。雄武から北の未成線区間には、旧雄武駅よりやや北の雄武市街地はずれにトンネルが残っている。興浜線は本来の目的を果たす前に全通せずに廃止されてしまった悲しい路線である。
駅名・乗降場名 よみ 駅・乗降場開設年月日 駅・乗降場廃止年月日 その他
(興部) おこっぺ 大正10年3月25日 平成元年4月30日 (興浜南線起点) 名寄本線 と接続
沢木 さわき 昭和10年9月25日 昭和60年6月30日
元沢木仮乗降場 もとさわき 昭和30年12月25日 昭和60年6月30日
栄丘 さかえおか 昭和23年7月1日 昭和60年6月30日 S31.09.20 仮乗降場より格上げ
雄武共栄仮乗降場 おうむきょうえい 昭和30年12月25日 昭和60年6月30日
雄武 おうむ 昭和10年9月25日 昭和60年6月30日

 

旧沢木駅の駅名標

駅名標はホームにあったそのままの姿ではなく、
なぜか沢木市街の資材置場に移設されて残っていた。

旧沢木駅跡。昨年までは写真中央の更地に
かつての駅本屋が残っていた。
 
 


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