著作権と日本の音楽文化の繁栄を理解してない
JASRACの
音楽著作物使用料徴収に反対します!

三村 準 

-日本の音楽文化を守ろう!-

2002.5.3

 

 まずは多忙で、更新を随分怠っていたことをお詫びします。
 非商用のmidiサイトからもついに高価な著作権使用料の徴収が始まって、日本の音楽を取り巻く状況はどんどん悪化していくばかりです。
 JASRAC(日本音楽著作権協会)の存在自体を否定する人もいますが、私自身はそれ自体が不要とは思えません。煩雑な事務手続きを著作者に代わって代行してくれる法人の存在は決して無意味ではないと思います。
 しかし、JASRACはみずからの果たすべき役目を逸脱していると思える行動をあれこれと取っています。本来公益法人なのに、それを超えてみずからの利益を図っているような運営をしていることを問題視すべきでしょう?
 

http://it.nikkei.co.jp/it/sp1/index.cfm?i=20020129p2000p1

 

上記サイトにCD-Rの複製問題に関してだが、JASRACの吉田茂理事長の「私的複製」に関する見解が載っています。

「音楽を使う権利はその音楽を創作した著作者に帰属するというのが基本的な思想。家庭で音楽を使うということは著作者の“権利の制限”といえる」
 「確かに著作権法第30条には『個人的にまたは家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において』は私的使用のための複製ができるとしている。私的複製は本の一部を手書きで写すとか、音楽をラジオからテープにエアチェックするなど零細な使用を指している。家庭内に入り込んでJASRACが権利使用の実態をチェックするのは不可能なため、私的複製できるとされているにすぎない」

このかたの基本的な考え方は、「まず初めに権利者の保護ありき。しかし、管理には限界があるからある程度の無償使用も認めざるをえない」ということのようです。
 しかし、著作権法の第1条をよく読んでください。

(目的)
第1条
 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの
文化的所産の公的な利用に留意しつつ、著作権等の権利を守り、もって文化の発展に寄与することを目的とする

 プロもかつてはアマチュアだったはず。そして、専門家の作品に触れ、模倣し、批判することで成長していくはずです。多くのアーティストは自分が影響を受けたアーティストには至上の敬愛を示しています。
 なのに庶民の文化を閉ざそう・閉ざそうという方向の吉田茂理事長の考え方は、本当にこの人が文化庁にいたの?だから、日本は文化後進国って言われつづけて来たんじゃないの??という懸念さえ持ってしまいます。

 CD-Rのコピーの問題とmidiの作成を同レベルで論じることは出来ないけど、権利の面ばかりを強調しすぎることは、他の者との関係を余計ぎくしゃくしてしまうことをよく分かってもらいたいものです。
 JASRACは全著作権者の声を代弁している、といった曲解こそがそもそもJASRACの存在をおかしなものにしているように思えます。
 下記リンクページは、昨年7月以前に作成したものなので、かなり今の話とそぐわないことがあり更新しようと思っていますが、お恥ずかしいのですが今は時間がないので、そのままにしておきます。

http://www1.harenet.ne.jp/~mimjun/JASRAC/JASRAC-2.html

 私のサイトは理屈っぽすぎて分かりにくいかもしれません。素朴な疑問・問題の糸口をかかれているサイさんの下記サイトを併せてご覧いただくと、理解しやすいかと思います。

http://www.sutv.zaq.ne.jp/ckamz304/

 

ご意見・ご感想はお気軽に三村 準(ミムジュン)までmimjun@po.harenet.ne.jp
ただし、お返事には、相当時間がかかる場合がございます。ご容赦ください。

 

 


よろしければ、私のホームページの他のコーナーもご覧になってください。
ミムジュンのホームページ:http://www1.harenet.ne.jp/~mimjun/