千葉 女子大生殺害で死刑判決
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千葉 女子大生殺害で死刑判決

6月30日 15時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

おととし、千葉県松戸市で女子大学生を殺害してキャッシュカードを奪い、部屋に放火した罪などに問われている男の裁判員裁判で、千葉地方裁判所は、求刑どおり死刑を言い渡しました。裁判員裁判で死刑が言い渡されたのはこれで8件目です。

住所不定、無職の竪山辰美被告(50)は、おととし10月、松戸市のマンションの部屋で、当時、千葉大学4年の荻野友花里さん(当時21歳)を包丁で刺して殺害し、キャッシュカードを奪ったうえ部屋に火をつけたなどとして、強盗殺人や放火などの罪に問われました。竪山被告は、このほかにも千葉県内で7件の事件を起こしたとして強盗傷害などの罪にも問われました。竪山被告は、荻野さんの事件について殺意を否認し、裁判員裁判では殺意の有無などが争点となりました。検察は、殺意は明らかだとしたうえで「被告は、別の事件で服役した刑務所を出たあと、僅か2か月余りの間に凶悪事件を立て続けに起こし、矯正することは期待できない」などとして、死刑を求刑していました。一方、弁護士は「明確な殺意は認められず、被告は一生をかけて罪を償うべきだ」として、寛大な刑を求めていました。判決の言い渡しは午後2時すぎから始まり、千葉地方裁判所の波床昌則裁判長は、竪山被告に求刑どおり死刑を言い渡しました。裁判員裁判で死刑が言い渡されたのはこれで8件目です。