イラク 石油輸出は日本最優先
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イラク 石油輸出は日本最優先

6月30日 5時39分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

世界有数の原油埋蔵量を誇るイラク政府は、東日本大震災の復興を支援する一環として、日本への原油の輸出を最優先にし、日本企業の求めに応じて輸出の割り当てを増やす方針を決めました。

これは、イラク政府のアルダバグ報道官が29日、NHKのインタビューの中で明らかにしました。この中で、アルダバグ報道官は「日本は、私たちが苦しんでいたときに支援をしてくれた。今、恩返しをしなければならない」と述べ、日本がイラク戦争後の復興を支援してくれたことへの恩返しとして、東日本大震災からの復興を支援したいという考えを明らかにしました。そのうえで、日本が電力不足を始めエネルギー危機に苦しんでいるとして、日本への原油の輸出を最優先にし、日本企業の求めに応じて輸出の割り当てを増やすことを閣議で決定したことを明らかにしました。このほか、イラク政府からの義援金として1000万ドル(日本円でおよそ8億円)を日本に供与することも決めたということです。さらにアルダバグ報道官は、マリキ首相が近く日本を訪問して、こうした支援の考えを直接伝えるとともに、経済関係の強化へ向け話し合いを持ちたいという意向を示しました。