【ミニ情報】エイベックス史上最大「株主総会」のお粗末な〝中身〟
エンターテインメント大手の東証1部「エイベックス・グループ・ホールディングス」は22日、さいたまスーパーアリーナで株主総会(=写真)を開催した。出席者は8910人で、国内企業の総会としては最大規模とみられる。もっとも、これだけ集まった株主たちのお目当ては、「株主限定ライブ」だったようだ。午前11時に始まった総会は1時間36分で早々に終了。その後、所属歌手の安室奈美恵、倖田來未、後藤真希ら12組がライブ公演を延々とおこなったという。
では、肝心の株主総会はどのように展開したのか。同社は総会そのものを非公開とし、イベントだけを一部公開するという取材規制をとった。そのため、出席した株主から話を聞くしか手がなかった。本誌の取材に応じてくれた株主は次のようにいう。
「そうですね、会場から出た質問は、浜崎あゆみさんの耳は大丈夫ですか?倖田來未さんのこれからの活動は?という所属タレントに関するものがほとんどでしたよ」
それでも税負担の問題などを問う〝オヤジ発言〟が散発的に会場から飛び出したが、圧倒的な〝株主ファン〟の声にかき消された、というのが実状のようだ。これでは、株主総会なのか、ファン・クラブなのか、さっぱり分からない。
実は、この総会前に一部株主からエイベックス側に質問状が送付されていた。関係者によると、質問項目は全部で8つだったが、総会で回答らしきものがあったのはわずか1項目に過ぎなかったという。エイベックスは08年3月期に特別損失約19億円を出したことなどから、純利益を前期比7割減と大幅に落としていた。質問状はこの点を突いたもので、19億円の損を出した投資先と担当責任者を明らかにするよう求めていた。さすがに、エイベックス側もこの質問だけは完全に無視するわけにはいかなかったようで、「提携する海外の会社で韓国コスダック市場の1社」であることを総会で明かしたが、ついに担当責任者の名を口にすることはなかったという。
エイベックス側から〝黙殺〟される形になった質問状は、この他にも注目すべき点が幾つかある。子会社の「エイベックスマネジメントサービス」(荒木隆司社長)に関するもので、グループ会社より同社に支払われている経営コンサルティング料とは具体的にどのようなものかを問うものだった。ちなみに、この荒木氏はエイベックス本体の「上級執行取締役」を兼任し、松浦勝人社長、千葉龍平副社長に次ぐNO3の地位にある。荒木氏は某投資顧問会社から転身し、エイベックスの投資関連の実質上の最高責任者と目される人物。先の特損19億円にも深く関与していると見られているのだ。
さらに質問状は、「株式会社 周美」なる会社についても問うている。同社はエイベックスの関連会社であることは間違いないのだが、「小規模であり、連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないため、持分法から除外」と決算書などではなっているのだ。関係者によると、「周美の実態はまったく不明で、所在地さえつかめない」という。そもそも上場会社にこのような実態不明の関連会社が存在すること自体が驚きである。
それにしても情けないのが大手マスコミ。冒頭で述べた〝取材規制〟の枠の中で、「後藤真希が移籍初舞台」「倖田来未が突然、ステージ上で涙」などと華やかな株主限定ライブについてしか報道していない。スポーツ紙は言うに及ばず、一般紙までがこのていたらくなのだから呆れる。エイベックス側の露骨な〝情報操作〟に多少の反骨精神でも示す社はないのか、と今回の取材を終えて本誌も言いたくなってきた。
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コメント
事前にこういう質問をします。
面倒でもお答えを用意して置いてください。
でも私の「気分」によっては質問を止めます。
「気分」がどうやって変わるかはご自分で考えてください。
・・・なるほど、これが総会屋の手口か!
投稿: | 2008年6月24日 (火) 01:14