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山本総合病院:小児科救急・入院、8月に休止へ 医師の転勤、産休で--桑名 /三重

 桑名医師会は29日、桑名市寿町の山本総合病院(岡田喜克院長)が市内で唯一担っている小児科救急2次医療と入院の受け入れが、8月からできなくなると発表した。医師の確保ができなくなったためで、四日市市などの病院に入院は協力してもらうが、受け入れる患者は限定される。【加藤新市】

 医師会などによると、小児科の医師2人が常勤している山本総合病院では、7月に1人が三重大医学部の医局へ転勤する。後任が赴任するが、8月から産休を取るため、2次救急医療と入院を受け入れができなくなる。同院は06年2月から小児科のセンター病院の機能を果たしている。

 医師会は、四日市市の県立総合医療センターや四日市市立四日市病院、愛知県弥富市の海南病院の3病院に協力を要請し、入院の受け入れを了承してもらった。しかし、2次救急医療については、1次救急医療を受け、必要とされた患者のみを受け付けるという。いなべ市のいなべ総合病院は、診療時間内であれば入院を受け入れる。

 桑名市の1次救急医療は、医師会が運営している応急診療所が担っている。平日が午後8時から午後10時、休日が午前9時半から午後4時まで、医師約40人が交代であたっている。うち小児科医は5人で担当している。

 医師会の伊藤勉会長は「市民病院と山本総合病院が合併し、小児センター病院をつくるしかない」と訴える。岡田院長は「最大限努力をします」と述べ、桑名市は「医師の確保に努めていきたい」と話している。医師会は、来月中旬までに応急診療所の運営を見直し、対応策を決めたいという。また、同市は、来年4月をめどに市民病院と山本総合病院の再編統合を進めている。

〔三重版〕

毎日新聞 2011年6月30日 地方版

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