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2009-05-26 00:00:00 endlessfuの投稿

孤独な道標 あとがき

テーマ:短編小説

【あとがき】
この物語は、90%事実です。淳介のブログもアメブロにありました。(現在、ブログは存在しません)
みるくは、淳介が死んだと聞いた日から、泣き、悲しみ、眠れぬ夜を何日も続け、体調を崩してしまいました。
いつも「どこかに淳介が傍にいるかもしれない」「眠ると淳介が夢に出てきて私を呼んでいる」と言い、朝まで一睡もしないみるくの隣にいて、見守る事しか出来ない自分に何か助けになることはないかと悩んでいる時「淳介とのことを小説にしたい」と相談を受けました。

みるくが『孤独な道標』を書きたいと言った時に、淳介側の視点に立った淳介編もあった方がいいのではないかと提案をしたのは僕です。その結果、みるくは自分視点の「みるく編を」書き、僕はみるくの証言や淳介のブログに掲載されていた内容、当時みるくと僕とで淳介に関するメールのやりとりをしていた内容を参考に「淳介編」を書くことになりました。

書き始めの頃から、みるくはすらすらと「みるく編」を書き、僕はというとなかなか筆は進まず、アップのギリギリまで書けない日もありました。
僕から見た淳介は、自己中、我儘、馬鹿、まぬけ、勘違い野郎、執着の塊、という最低、最悪の男です。
顔が良く、お金もあり、そこまでみるくにしていいのかと言ったら、それは僕の中では「NO」です。
みるくを傷つけ、苦しめ、楽しんでいるようにしか僕には見えませんでした。
死して尚、まだみるくを苦しめています。いや、みるくは自分で淳介が死んだ罪を背負っています。
自分さえ我慢すれば・・・自分さえ気持を隠していれば・・・こんな結果にはならなかったんだ・・・と。
因果具時という言葉があります。
「原因があって結果がある」という意味なのですが、みるくも淳介も・・・そして僕も別の方法を導き出していればこういう結果にならなかったかもしれません。
しかし「たられば」の話をしても意味がありません。こうなった事実はしっかりと受け止め前に進むしかないと僕は考えています。

だけど、それがみるくに出来るかと言えば、現時点では無理なことだと思ってます。普段、僕と一緒にいても思い出す瞬間はたびたびあるようです。
小説に書いてないことがまだもうちょっとあります。
淳介が亡くなった後にみるくが僕に今まで隠していた事を話したのですが、それを責めたりすることはしませんでした。

むしろ、何故もっと早く教えてくれなかったのかと問うたところ「嫌われるかもしれないから」と言われた時は、まだ信用されてないのかなと悲しくなりました。
みるくは今でも淳介の事が好きです。その想いは一生消えることはないと思ってます。
じゃぁ、それならそれでいいじゃないか。僕はそれでもみるくが好きです。
「一人で背負わなくていいよ。二人で背負えば荷物も軽くなるさ」
そんな事をみるくに話した事がありますが、どこまでみるくに届いているか、わかりません。時間をかけてゆっくりと伝わればいいと思っています。
今、みるくは苦しんでいますが、その分必ず幸せになれると信じています。みるくの償いが幸せに転換する日を願って・・・。

約5ヶ月、『孤独な道標』を読んで頂き感謝いたします。ありがとうございました。

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