2011年6月30日0時17分
日本付近を広く太平洋高気圧が覆い、29日は全国的に晴れ間が広がって気温が上昇した。気象庁によると、秋田県をのぞく46都道府県の観測点で気温が30度以上となる真夏日になり、そのうち20都府県で35度以上の猛暑日に。6月としては記録的な暑さとなり、熱中症のため全国で4人の死亡が確認された。
亡くなった4人のうち、3人は室内で具合が悪くなっているところを発見された。
奈良県大和高田市で亡くなったのは89歳の女性。午前11時ごろ、自宅のアパートのベッドでぐったりしているのを家族が見つけ、病院に運ばれたが死亡が確認された。女性はブラウスにズボン姿で、体温は42度以上だった。部屋にクーラーなどがあったかどうかは不明という。
愛知県小牧市でも同時刻、社員寮の管理人の男性(65)が死亡した。男性は会社の中で清掃作業をした後、事務室で倒れていたという。
長野県飯田市では住宅にいた60歳代の男性が死亡。千葉県八千代市では草刈りをしていたという男性が死亡した。
この日最も高い気温を記録したのは、山梨県甲州市の38.5度。甲府市38.1度、群馬県館林市37.3度、三重県桑名市37.5度、浜松市天竜区37.4度、奈良県上北山村37.0度など、全国にある気象庁の920観測点のうち74地点で猛暑日となり、札幌市(30.3度)など511地点で真夏日になった。