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【大リーグ】

イチロー、球宴出たいん弾!! 11年目で最も遅い今季1号

2011年6月30日 紙面から

ブレーブス戦の1回、今季第1号本塁打を放つマリナーズのイチロー=セーフコフィールドで(共同)

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 【シアトル秋野未知】球宴出場へ望みをつなぐ一撃だ!! マリナーズのイチロー外野手(37)が28日(日本時間29日)、ブレーブス戦の1回に自身メジャー33本目の先頭打者弾。メジャー11年目で最も遅い出場79試合目の今季1号を右翼席に運んだ。4回には11年連続20盗塁を決め、9回には自慢のレーザービームも披露。球宴のファン投票最終中間集計では前回の6位から7位に後退したが、現役最多の連続球宴出場を「11」に伸ばすため、51番がラストスパートをかける。

 これぞ電光石火。イチローが、豪快なアーチを描いたのは1回の第1打席、初球だ。初対戦となる本格派右腕ハンソンのやや内角寄りの90マイル(約145キロ)に即座に反応。黒いバットが白球をとらえると、滞空時間の長い打球は右翼席ポール際へ消える。メジャー歴代9位タイとなる通算33本目の先頭打者弾で、そのうち7本が初球。本拠地のマリナーズファンが歓喜の声を上げる中、51番は表情ひとつ変えずにダイヤモンドを一周した。

 「ゼロじゃなくて良かったね。まあ162(試合)終わるまでには、1にしたいなと思っていました」。イチローが思わずそう言葉を漏らした。出場79試合目での1号はメジャー11年目で最も遅いペース。フリー打撃では相変わらずフェンス越えを連発する男も、実戦では昨年9月11日のエンゼルス戦以来、出場99試合ぶりの一発に安堵(あんど)感を漂わせた。

 11年連続球宴出場へ向け、走攻守すべての面で必死の猛アピールだ。4回には三盗を決め11年連続20盗塁を達成すると、7回の第4打席も二塁への内野安打を放ち今季33度目のマルチ安打。さらに本拠地のファンを最後まで沸かせたのは、1点を追う9回1死一、三塁の場面だ。

 ジョーンズの打球は右翼ほぼ定位置の飛球。2、3歩と後ろに下がり勢いをつけたイチローが自慢のレーザービームを発射する。「もう行くしかないよね。それ以外、余計なことは考えていない」。制球力抜群のワンバウンド返球で、俊足ヘイワードはタッチアウト。試合は惜敗したが、追加点を許せない場面できっちり役目を果たした。

 運命の球宴出場の最終結果は7月3日。果たして、そこにイチローの名前があるのかないのか−。ファンならずとも注目が集まるところだ。

 

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