東日本大震災
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【社会】NaS電池 節電助っ人 夜に大容量蓄電、昼放電2011年6月29日 13時55分
夏場の電力不足が予想される中、大口需要家向けに開発された電力貯蔵用の「ナトリウム硫黄(NaS)電池」に注目が集まっている。供給量に余裕がある夜間電力を蓄電し、昼間に放電する電池で、中長期的な対策として工場などへの設置を検討する企業が増加。既に導入済みの東京都でも、効率的運用を目指す。 NaS電池は、東京電力と日本ガイシ(名古屋市)が一九八四年に共同開発。車のバッテリーなどに使用されている鉛蓄電池に比べて蓄電量が多く、三分の一のスペースに設置できる。自己放電がなく、エネルギー効率が高いのも特徴だ。 二〇〇三年から量産化し、国内外の二百カ所以上に納入されてきた。十七日には、東北電力が能代火力発電所(秋田県)に二千キロワットのNaS電池四十台を設置すると発表。合計出力八万キロワットは国内最大で、六時間の放電で五万世帯が一日に使用する四十八万キロワット時の電力を供給できるという。 日本ガイシによると、今回の原発事故を受けて、東電管内の製造業から問い合わせが急増。これまでは、時間帯や天候によって発電量にムラがある太陽光や風力発電所、上下水道を運営する官公庁からの発注が多かったが、七月からの電力使用制限令で15%以上の電力削減を求められる民間の工場からの問い合わせが相次いでいるという。 一方、計十一カ所の上下水道施設に合計出力二万キロワット余のNaS電池を設置している東京都も、より効率的な運用を目指す。水道では、これまで電力需要がピークになる昼間に放電していたが、水道の使用量が最も多い午前九時〜正午に放電時間を変更。下水道でも電力需要に合わせて放電していたのを、下水の利用状況に合わせ、午前十時〜午後四時までの間で放電量を調節する。 ただNaS電池は三〇〇度で運転するため、ヒーターなどを使って温度を維持する必要があり、一般家庭での利用は難しい。 (東京新聞) PR情報
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